砂浜から海に突き出た白い地層が重なってできている岸壁に、不自然にポッカリと穴が開いている不思議な岩。
これは自然にできたものではなく、ニシン漁が盛んだった江戸時代の漁師たちがこの海岸線を陸路として使用していた為に、岩を迂回するのが面倒なので、穴をあけて通行しやすくするために作り、その名の通りくぐって渡っていた為に「くぐり岩」と名付けられました。
そしてくぐり岩から南へ高さ30m・長さ4㎞にも連なるシラフラと言われる断崖絶壁を見ることができます。
函館空港から約1時間10分ほどで行くことができ、乙部町にある自然の神秘を見ることができるので訪れてみてはいかがですか?
乙部町・滝瀬海岸ビュースポット
江差方面から国道229号線を進むと分かりづらいのですが、交差点の左側に小さな看板が建てられて、案内板に従って進めば、行き止まりになり滝瀬海岸の小さな駐車スペースとなっています。
車は無料で止められますが、5台分あるかどうかのちょっとした駐車スペースでしたが、すでに3台止まっていたのでギリギリでした。
乙部町の有名観光スポットでビュースポットなので、案内板の通りに遊歩道を歩いて下っていくと海岸へ到着して、右側に大きく白い地層の岸壁があり、その先端にポッカリと穴が空いているのが「くぐり岩」到着です。
くぐり岩
くぐり岩を見上げると、真っ青な晴天の青空に真っ白な地層の岩がとても不思議な光景に思え、砂浜が圧縮され隆起するという地球のパワーを感じることができます。
くぐり岩は、ニシン漁で行き来する為に掘られた穴なので、しゃがんだりすることなくごく普通に歩いて通ることができ、くぐり岩の先には「館の岬」を見ることができ、さらに海の奥には雪化粧をした山々を見ることができました。
館の岬とは約1㎞ほどしか離れていないので、くぐり岩やシラフラ同様に乙部町のフォトビュースポットとして有名なので一緒に訪れてい観てはいかがですか?
訪れた4月下旬頃の12時頃は干潮時刻になっていたので、砂浜と浅瀬が一緒に見ることができ、浅瀬になっているおかげで波も無く水鏡のようになってとても綺麗な景色を見ることができました。
くぐり岩を背に海岸を南へ歩いて行くと、くぐり岩と同じ白い岸壁の高さが増し、見上げるほどで約30mもの高さになり、この岸壁が約4㎞も続く「シラフラ」と呼ばれるビューポイントへ行くことができます。
シラフラ
シラフラとはアイヌ語で白い傾斜地という意味で、くぐり岩から白い岸壁の地層が続いています。
断崖絶壁は日本各地で見ることができますが、滝瀬海岸のシラフラのように白い岸壁がこの規模で見られることが珍しいことから人気のビュースポットとなっています。
この白い岸壁は火山の噴火による軽石が海底に積もり固まり、館の岬と同じように海底隆起により出来上がったとされています。
滝瀬海岸くぐり岩とシラフラ滞在時間
シラフラは4㎞もあり、いくら干潮とは言え歩いて行くには大変なのでくぐり岩あたりから眺めるだけにしましたので、滝瀬海岸くぐり岩とシラフラ滞在時間は30分でした。
訪れた満足度は、乙部町の超有名ビュースポットなので江差観光のついででも構わないので立ち寄って損しないおススメですよ!
アクセス(電車・バス)
【最寄り駅】北海道新幹線・木古内駅
JR江差線の終着駅「江差駅」でしたが、北海道新幹線開業の2年前2014年に廃線と共に廃駅となり、もう存在しないので最寄り駅は北海道新幹線と道南いさりび鉄道の木古内駅になります。
函館駅からだと道南いさりび鉄道が函館駅まで乗り入れているので、乗り換えなしで約1時間・1,170円です。
【路線バス】函館バス・滝瀬バス停
函館駅や木古内駅から滝瀬バス停へ直通するバスはありませんので、一旦江差バスターミナルへ行き、624系統の熊石行きバスに乗り換えます。
江差バスターミナルまで直通バスがある函館駅からは約2時間30分・1,900円、木古内駅からは約1時間30分・1,150円です。
江差バスターミナルから滝瀬バス停までは約35分・720円、バス停下車してから600mほど歩けば到着します。
「江差・松前周遊フリーパス」利用ならば、函館駅から木古内・江差・乙部もフリーエリア内なので、往復利用するだけでもお得になるので使わないなんて損ですよ!
アクセス(マイカー・レンタカー)
函館空港から国道227号線を通り約80㎞・約1時間10分程で滝瀬海岸くぐり岩とシラフラへ行くことができます。
滝瀬海岸くぐり岩とシラフラ基本情報
住所 | 北海道爾志郡乙部町滝瀬 |
営業時間 | いつでも可 |
料金 | 無料 |
公式サイト | 乙部町 |
駅からバス | 江差からバス利用可 |
駐車場
滝瀬海岸くぐり岩とシラフラの専用駐車場と言う訳ではなさそうですが、駐車スペースが無料で利用できます。
乙部町周辺の人気ホテルやお得なクーポン
部屋には電子レンジ・全自動乾燥洗濯機・加湿付空気清浄機・部屋着まで完備されていますが、駐車場は隣接のコインパーキングが別途1日1,000円必要です。
道南西部・檜山地方のおススメ観光スポット
滝瀬海岸くぐり岩とシラフラへ行くならば、同じ檜山エリアの江差・上ノ国・乙部・せたなにある観光スポット訪れてみませんか?
-
江差・松前周遊フリーパスエリア内の最西北「元和台海浜公園」
冬季休業で例年4月~11月までしか営業していない「元和台海浜公園」にあるレストラン元和台では、高台にあるので目の前に日本海の広大な絶景を見ながら、地元乙部町の海… -
乙部町観光スポットへ滝瀬海岸の白い断崖絶壁のくぐり岩とシラフラ
砂浜から海に突き出た白い地層が重なってできている岸壁に、不自然にポッカリと穴が開いている不思議な岩。 これは自然にできたものではなく、ニシン漁が盛んだった江戸… -
乙部町・館の岬へ白亜の断崖絶壁は東洋のグランドキャニオン
江差町からも木古内駅からも函館駅からもバスで行くことができる道南・桧山地方の乙部町の海岸線には、海底の砂が堆積してできた地層が隆起したので、白亜の断崖とも呼… -
江差町いにしえ街道へ函館駅からバスで江戸時代の町並み保存地区へ
今は無きJR江差線の終着駅でもある江差町は、江戸時代に日本海の貿易拠点として栄えていたので、ニシン取引などの問屋・蔵などの歴史的建造物が多く保存されて「いにし… -
箱館戦争官軍上陸の地碑へ乙部町役場から歩いて行ける歴史記念碑
新選組や土方歳三などの箱館戦争(戊辰戦争)に関わった歴史上の人物を紹介する「みなみ北海道最後の武士達の物語」のモニュメントも設置されて、観光スポットとして注… -
道の駅上ノ国もんじゅで日本海の絶景展望景色と中世の岬公園へ
函館から西へ約80㎞に位置し日本海側に面する上ノ国町は「北海道発祥の地上ノ国」と言われています。 そんな由緒ある上ノ国町のイチオシ観光スポットが日本海を望む「道…
道南エリアのおススメ観光スポット
-
北海道新幹線木古内ビュースポット展望台へ木古内駅からバスか徒歩
新幹線と在来線は完全分離されているのですが、青函トンネルが共用使用になっているので他の新幹線ではありえない、新幹線と在来線の分岐ポイントが見られる注目スポッ… -
北海道福島町の青函トンネル記念館で吉岡海底駅ゆかりの品も保存
北海道の福島町の中心部に近づくと左側に青函トンネル記念館の看板があり、入り口も目立つようになっています。 青函トンネル記念館では、工事で使用した工具や資料が展… -
碧血碑(へっけつひ)へ箱館戦争で戦死した土方歳三らの霊を祀る
新選組に興味を持つと江戸時代末期から明治時代まで戦われた「箱館戦争」で、新選組最後の地でもある函館に訪れたら、新選組ゆかりの地を巡る旅をしたいと思いませんか… -
道南最大の空中散歩!函館七飯ゴンドラへ大沼公園から無料バス
函館周辺の観光スポットで、マイカーやレンタカーが無くても「はこだて旅するパスポート」のフリーエリアににあり、大沼公園からも新函館北斗駅からも無料シャトルバス… -
新撰組屯所跡(元称名寺)へ函館駅から土方歳三ゆかりの地を巡る旅
函館駅から2㎞ほど離れた元町エリアの函館元町ホテルや弥生小学校付近に、箱館戦争時にこのあたりに建っていた称名寺に土方歳三ゆかりの新選組の兵士や警察官が駐在する… -
CMやポスターで函館のイメージ決定版!八幡坂・大三坂・二十間坂
函館旅行パンフレットやガイド誌などで函館山の夜景と並び使われる函館の坂の景色。 函館元町公園から函館山ロープウェイ山麓駅までの間に並んでいる3つの坂で、それぞ…