1898年からの今も活動を続ける女子修道院「トラピスチヌ修道院」
日本初の女子観想修道院として1898(明治31)年に創立された女性だけの修道院で、なんと現在も設立当初からの規律や祈り・労働や聖なる読書などの生活を守って、トラピスチヌ修道院内で共同生活を続けています。
その為に、修道院内は立ち入り禁止となっていて中に入ることはできませんが、併設された前庭や資料室を見学することができ、院内での生活や修道院の歴史などを紹介しています。
また売店で販売されているマダレナケーキやクッキーは、おみやげとしても有名でその売り上げが修道院での生活を維持するための収益源となっています。
ラピスチヌ修道院内の洋風建築や聖母マリア様や大天使聖ミカエル像など、ここでしか見られないので訪れてみてはいかがですか?
トラピスチヌ修道院
2つあるバス停
訪れた時は、この湯倉神社によってからトラピスチヌ修道院へ向かったので、バス停は「トラピスチヌ入口」で下車して、函館市民の森を見上げながら歩いて行きました。
トラピスチヌ入口バス停下車7分と案内されていますが、上り坂なので10分かかりようやく「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス」専用のバス停に到着しました。
トラピスト修道院は無料見学可能
トラピスチヌ前バス停を過ぎればすぐ目の前がトラピスチヌ修道院正門で、年中無休で時間内であれば無料で誰でも訪れることができます。
トラピスト修道院正門をくぐると身が引き締まるような通路が続いていて、正面に何かの像が佇んでいます。
聖ミカエル像
近づいて見ると「聖ミカエル像」が現れ、日本にキリスト教を伝えた聖フランシスコ・ザビエルは聖ミカエルを日本の保護者と定められたそうです。
旅人の聖堂
「聖ミカエル像」を通り過ぎると左側に「旅人の聖堂」があり、観光客の人も自由に中に入ることができて祈りをささげることができるようになっています。
残念ながら撮影禁止エリアとなっていたので「旅人の聖堂」の内部の写真はありませんが、お祈りができるような祭壇があります。
悲しみの聖母マリア像
少し進むと両手を広げて訪れた人を迎え入れてくれているようにも見える、聖母マリア像。
この聖母マリア像はフランスの彫刻家マリー・ベルナルド神父が作られてトラピスト修道院に送られた貴重な聖母マリア像です。
ルルド
南フランスのピレネー山脈の山麓にある洞窟ある場所で、聖母マリアが現れて少女に祈りと犠牲をささげるようにすすめられれ、少女が言われる通りに地面を手で掘ったところ、泉が湧き出て多くの人々の病人が癒されたと言われています。
その為に世界中からルルドを目指して訪れる人が増え巡礼地となっているので、そのルルドを模してトラピスト修道院にも作られました。
ルルドの反対側にはレンガ造りの建物と「きのこの山」みたいに綺麗に整えられた樹木があり、ここを背景に写真を撮っているる人が多くいました。
レンガには細かな装飾がされていてなんか幸せな気分になりますよね。
そしていよいよトラピスト修道院の厳かな場所へ続く階段です。
この階段をのぼり、振り返るとトラピスト修道院の立派な眺めを見ることができます。
右奥の遠くには函館山が見え、天気が良ければ津軽海峡が綺麗に見える場所なんだそうですが、この日は曇り空となってしまい見ることはできませんでした。
そして階段を昇りきると、函館の観光ガイドで見たレンガ造りの立派な建物を見ることができました。
トラピスチヌ修道院の聖堂と司祭館
この立派なてて物を目の前で見ることができるのですが、芝生には立ち入り禁止の札があり高い柵と塀で区切られています。
その理由はこの建物が修道女たちの修行の場所となっていて建物自体も聖堂と司祭を行う場所になっていますので、一般の人は立ち入ることができない場所になっています。
その為に観光ガイド誌に掲載している写真がみなこのような角度の写真になっているのですね。
聖テレジアの像
そしてこの聖堂前に広場には「聖テレジアの像」が飾られて、十字架とバラを抱きかかえたトラピスト修道院を象徴する像で「幼きイエスと尊き面影のテレーズ」という修道名をもつ修道女です。
資料館と売店
「聖ミカエル像」の右側にはトラピスチヌ修道院に関する資料館とお目当てのバタークッキーを購入できる売店があります。
建物を入って矢印通りに右に進むと、トラピスト修道院に関する様々な資料や修行内容や1日の生活スケジュールなどが展示・公開されていますが、ここも撮影禁止エリアとなっています。
そして資料エリアを通り過ぎると売店につながり、お目当て場バタークッキーを購入することができました。
とても懐かしいちょっと固めなバタークッキーで、あっさりとした味わいのクッキーでしたがあっという間に食べ終わってしまいました。
トラピスチヌ修道院滞在時間
湯倉神社前バス停からトラピスチヌ入口までバスで行き、坂を登ってトラピスチヌ修道院正門まで30分かかり、函館駅前行きバスを待つところまで70分でしたので、トラピスチヌ修道院滞在時間は40分でした。
「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス」がトラピスチヌ修道院に到着して、函館駅へ行くバスまでが34分しかないのでクッキーなど売っている売店で品定めをする時間を急げば、十分バスに間に合うと思います。
「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス」は1時間に1本で1日6往復しか運行されていませんので、時間帯によっては函館市電の湯の川で乗り継ぐ方法も選択肢に入れれば、1時間に3本~4本まで本数が増えます。
函館市電は「湯の川」で函館バスは「湯倉神社前」という名前で、ここには湯の川温泉発祥の地であり土方歳三ゆかりの地でもあります。
アクセス(電車・バス)
【最寄り駅】JR函館本線・函館駅
北海道新幹線の新函館北斗駅から普通列車で26分、快速はこだてライナーで最短19分で行くことができ、料金は440円です。
特急北斗を利用しても快速函館ライナーと時間は変わらず、特急料金320円が加算されて760円となります。
【路面電車】函館市電・湯の川電停
函館駅前から函館市電に乗り30分・250円で行き、目の前の湯倉神社前バス停から旭岡中学校前行きのバス(59系統)や鹿部出張所行き(99系統)に乗り換えて、トラピスチヌ入口バス停まで約8分・230円です。
【路線バス】函館バス・トラピスチヌ修道院前バス停
函館バス59系統や99系統は、函館駅前から発着しているので路面電車を使わなくても行くことができ、約35分・300円です。
トラピスチヌ入口バス停からトラピスチヌ修道院までは、坂を登って600m・10分程かかりました。
そこで、函館駅~五稜郭~湯の川~トラピスチヌ修道院前~函館空港を結ぶ「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス」が運行していて、約40分・300円で行く方がトラピスチヌ修道院正門横にバス停があるので、便利で快適です。
トラピスチヌ修道院がフリーエリア内になっている通年販売のフリーきっぷは下記の3種類です。
アクセス(マイカー・レンタカー)
函館空港から国道278号線を通り約3㎞・10分程でトラピスチヌ修道院へ行くことができます。
また、年間通して販売されているわけではないのですが、NEXCO東日本ではETC専用の高速道路版フリーパスを期間限定で販売していますので、お出かけ前には要チェックです。
駐車場
トラピスチヌ修道院周辺に2か所あり、最初に見つけられるタイムズの駐車場が1時間300円でありますが、スルーしてトラピスチヌ修道院正門を通り道なりに右に曲がり、100m先に函館市民の森駐車場を利用すれば、1時間200円で利用できます。
住所 | 北海道函館市上湯川町346 |
営業時間 | 8:00~17:00 |
料金 | 無料 |
公式サイト | トラピスチヌ修道院 |
駅からバス | JR函館駅からバス利用可 |
ちなみに函館市内ではありませんが、函館駅から電車とバスで約50分ぐらいのところに、男子修道院「トラピスト修道院」もありますので、合わせて訪れてみてはいかがですか?
女子修道院「トラピスチヌ修道院」に行くならば、函館駅中心に10㎞圏内に観光スポットが集まっているので、函館市内観光スポットへ訪れてみませんか?
函館エリアの観光スポット
-
札苅駅から徒歩10分でGWから見頃になる札苅村上芝桜園へ
個人宅の庭が観光名所になっているという、なんとも広~いスケールの北海道。 木古内町札苅地区の村上さんが愛情込めて手入れされている芝桜庭園には、約30種類以上の色… -
江差のシンボルかもめ島を散策して北前船交易の拠点を感じる
江戸時代から続くニシン漁など貿易の拠点だった江差のシンボルで、周囲約2.6㎞の小さな小島で日本海に翼を広げたかもめの姿になぞられて、かもめ島と呼ばれています。 … -
新函館北斗駅の自由通路から北海道新幹線ビュースポットは物足りない
旧・渡島大野駅が新幹線開通により駅名変更で生まれた新函館北斗駅の改札階は2階で、新幹線ホームが1階にあるので南口と北口をつなぐ自由通路のガラス張りから見下ろす… -
電車やバスで函館イーストエリアと大沼公園・鹿部観光スポット14選
函館駅や函館空港から東側の函館イーストと呼ばれる恵山・鹿部や世界遺産登録されている函館縄文遺跡群など、自然に触れられて1日ゆっくり時間を使って、函館観光王道と… -
北海道フリーパスで電車やバス乗り放題となるお得な乗車券
JR北海道やJR東日本発売の北海道全域のJR線がフリーエリアになっているお得な乗車券を掲載していますので、道央(札幌・小樽)、道北(旭川・美瑛)、道南(函館・江差… -
函館周辺観光地へ木古内・知内・福島・松前観光スポット13選
函館市内観光に加えて函館周辺観光も一緒にいくならどこがいいかと悩んでいませんか? 北海道旅行の移動はレンタカーを利用する方が時間を節約できるので一般的ですが、…