滞在時間15分。函館空港から車で約40分、函館駅からバスならば1時間40分程で2021年7月27日に世界遺産登録されたばかりの函館縄文遺跡群の大船遺跡へ訪れてみませんか?
ただし、バスの本数が少ないのでレンタカーや函館世界遺産ツアーなどで訪れることをおススメします。

2021年7月世界文化遺産の函館の遺跡群
大船遺跡の竪穴建物跡
ここ大船遺跡の前に訪れた「垣ノ島遺跡」は、全て「ここにありました」という跡地と看板だけが広い遺跡跡地でしたが、ここ大船遺跡には実際に縄文時代に縄文人が住んでいたであろう竪穴式住居が復元されている光景が、誘導員により駐車場へ案内される途中に見ることができます。
駐車場は大船遺跡管理棟横にあり無料で利用でき、訪れた日には車が4台止まっていましたが観光客は2人しかいませんでしたのでおそらく誘導員の方の車だと思います。

大船遺跡管理棟の横に縄文人の人が使っていたと思われる「石皿」が無造作に並べられていて、出土したものをかき集めておいているようですが、覗いてみると確かにお皿として使えそうな形になっているのがちょっと不思議でした。

そして「垣ノ島遺跡」とは異なり、駐車場からすぐに大船遺跡の竪穴式住居を見ることができます。

この周辺には、このような竪穴式住居跡が120カ所以上見つかっていて、かなり大規模な集落だったと言われてその一部を再現しているようです。

入口すぐには藁を付けていない骨組みの竪穴式住居が再現されていて、深さ2メートルぐらいの穴を掘って、その上に木材を組んで屋根としていることが良く分かります。

そしてその奥には、骨組みの竪穴式住居に藁を付けて再現している状態の竪穴式住居もあります。

中を覗いてみると実際の生活をしていたであろう光景が再現されています。

そして屋根を見れば雨や雪をしのぐために、縄文時代なのにこんなにしっかりとした作りがされていることに感心しますね。

そして、大船遺跡の竪穴式住居の跡地は点在というよりも密集していたり、つながっていたりしているのがはっきりわかるようになっている珍しい光景もしっかりと残っています。

そしてこの大船遺跡は海沿いの国道から坂を登ってきたので、かなり高台にあり眺めも良く海の幸や山の幸が獲れる場所だったので成り立っていたと言われています。

そしてあっという間に大船遺跡をひと回りしてしまい、15分しか経過していませんでしたが竪穴式住居を見ることができたので、貴重な体験ができましたので函館イーストを訪れる際は「大船遺跡」にちょっと立ち寄ってみませんか?
世界遺産登録によるアクセス改善について
世界文化遺産に登録された2021年7月27日現在の時刻ダイヤからは、平日に大船遺跡と垣ノ島遺跡をマイカーやレンタカーを使わずに電車と路線バスで一緒に訪れるには、時刻表とにらめっこしてルートを導き出すしかありません。
せっかく2日間使えるフリーパス「はこだて旅するパスポート」のフリーエリアに含まれている世界遺産なので、有効活用したいと思いますよね。
今後のアクセス改善を期待して、現在の時刻表を元にルートを調べています。
駅・バス停 | 時刻 | 路線 |
函館駅 | 05:49発 | JR函館本線 |
森駅 | 07:43着 07:58発 | JR函館本線 |
鹿部駅 | 08:33着 | |
鹿部駅前 | 08:38発 | 函館バス |
道の駅しかべ間歇泉公園 | 08:58着 11:00発 | 函館バス |
大船遺跡 | 11:19着 13:34発 | 函館バス |
垣ノ島遺跡 | 13:42着 15:56発 | 函館バス |
南茅部支所前 | 16:09着 接続乗換 | 函館バス |
函館駅前 | 17:27着 |
平日にこのルートならば、函館北部エリアの観光スポット「しかべ間歇泉」・「大船遺跡」・「垣ノ島遺跡」の3つを観光することができます。
ちなみに大船遺跡を訪れる前に行った「垣ノ島遺跡」からはレンタカーで6分程で到着できました。

時刻は12:30、お腹もすいてきたので「道の駅しかべ間歇泉公園」のたらこごはんを食べに向かいました。

大船遺跡滞在時間
大船遺跡管理棟の横に広が砂利の駐車場にレンタカーを止めて、大船遺跡をぐるっとひと回りして戻った大船遺跡滞在時間は15分でした。

実際に訪れた満足度は、縄文時代の住居でもある竪穴式住居など復元されているので、世界遺産を感じることができるのでおススメ観光スポットです。
函館バスを利用して訪れたならば、次のバスまでかなり時間が空いてしまうので道の駅しかべ間歇泉公園へ戻るバスまで30分なので戻るか、5キロありますが歩いて1時間かけてもう一つの世界遺産「垣ノ島遺跡」へ行くこともできます。


アクセス(電車・バス)
【最寄り駅】JR函館本線・函館駅
函館駅前6番バス乗り場から函館バス99系統「椴法華支所前」行きで、途中の「南茅部支所前」で接続する「鹿部出張所」行バスに乗り換えて、大船遺跡と垣ノ島遺跡へ行くことができます。
函館駅前から垣ノ島遺跡下バス停まで約1時間30分・1,290円、大船小学校前バス停までは約1時間40分・1,430円です。
「はこだて旅するパスポート」利用ならば、フリーエリア内なので追加費用無しで行くことができますので、行かなきゃ損ですよ!


アクセス(マイカー・レンタカー)
函館空港から国道278号線を通り30約㎞・45分程で世界遺産「史跡大船遺跡」へ行くことができます。
案内標識に従い、国道278号線から左に細い坂道を登って行くと途中から砂利道になりますが、ピンクのジャンバーを着た係員の誘導に従い大船遺跡管理棟の駐車場へ行くことができます。
大船遺跡基本情報
住所 | 北海道函館市大船町575-1 |
営業時間 | 4月~10月 9:00~17:00 11月~3月 9:00~16:00 |
料金 | 無料 |
公式サイト | 縄文遺跡群世界遺産登録推進事務局 |
駅からバス | 函館駅・鹿部駅からバス利用可 |
駐車場


大船遺跡管理棟の駐車場が無料で利用できます。
大船遺跡周辺の人気ホテルやお得なクーポン


ホテル恵風
一度に二種類の泉質を堪能できる七種類の浴槽。
源泉は美人の湯と呼ばれる「炭酸水素塩泉」と殺菌効果の「ナトリウム塩化塩泉」。
地元の温泉ファンはもちろん、恵山トレッキングを終えてのリフレッシュ入浴にもオススメ
道南東部・渡島地方のおススメ観光スポット
大船遺跡へ行くならば、同じ函館イーストエリアの大沼公園・鹿部町・恵山・世界遺産の縄文遺跡群などの観光スポット訪れてみませんか?
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