網走観光といえば、最初に思い浮かべる有名な観光スポットは「博物館網走監獄」で、網走駅からも観光周遊バスが運行されているので電車とバスでも行くことができます。
明治時代からの北海道道東開拓の歴史を巨大スクリーンで見ることができたり、極寒の刑務所での囚人たちの厳しい生活も知ることができる場所となっているので、訪れてみてはいかがですか?
博物館網走監獄
網走監獄に訪れたのはどこかにマイルで女満別空港に目的地が決まったので、日帰り観光で最初に訪れる予定を立てたので、女満別空港を出発して途中「朝日ヶ丘展望台」に寄り道をしてから。車で20分程で時刻は10:00ちょうど、網走監獄に到着しました。
無料の駐車場に止まっていた車の数はわずか2台しかなく、今日は休み?って思ってしまいましたが時間が早かっただけでした。
駐車場の左奥にチケット売り場へ通じる坂道を昇るとテレビで見た景色の網走監獄の橋と門が現れました。
網走川に架かる橋「鏡橋」の向こう岸に網走監獄があり、この橋を渡らない限り網走市内へ行けない場所に網走監獄は造るられているんですね。
橋を渡ると正面にチケット売り場、左側に網走監獄での現在提供されている実際の食事「監獄食」と同じメニューを食べることができる「監獄食堂」があります。
営業時間外だったので誰もいませんでしたが、焼き魚の定食で800円と900円の2種類ありました。ちなみに営業時間はお昼のみの11:00~15:30となっていました。
そういえば以前訪れた時は人が多くとこんな誰もいない写真撮れなかった気がしましたが、それもそのはずでまだ時刻は10時過ぎで観光シーズン外の冬だと空いているのかな?
入場料は網走監獄のホームページに掲載されている割引券を提示すると10%引きになり990円になりましたのでお忘れなく!
チケットと一緒に博物館内の地図を貰い中に入りますが、正直この時は2時間もかかるなんて全く思っていませんでした。
庁舎
まず最初に正門をくぐった正面にある建物「庁舎」に行き、網走監獄の見どころや北海道開拓の歴史などを紹介した展示コーナーとお土産コーナーがあり、網走監獄を見る前のちょっとした基礎知識をつけることができるので、必ず最初に行った方がいいですよ。
ちなみにこの売店で博物館内のスタンプラリー用の台紙(100円)も販売しています。
庁舎内で展示されていたレンガを積み重ねて作られた登録有形文化財の「裏門」、何の知識もないままだったら何も気にせず通り過ぎていたかもしれませんが、庁舎内の説明を見た後だとまじまじと見てしまいますよね。
裏門を通って網走地方裁判所の復原棟へ行く途中に巨大な木彫り人形??
説明書きの看板を見ると網走刑務所の受刑者が制作していて、網走の郷土玩具でアイヌ語で小さな子供の人形って意味があるらしいです。
このニポポ人形を右に見ながら進んで行くと、網走地方裁判所の復原棟にたどり着きます。
網走地方裁判所の復原棟
気づけばすでに時計の針は10:31で、パンフレットに記載されている網走監獄の重要文化財は22か所もあるのに、まだ8か所しか見ていない。
1時間ぐらいあれば網走監獄の博物館は見て回れると思っていましたが大間違いでした!やはり観光スポットの滞在時間というのは分かりにくいものですね。
網走地方裁判所復原棟に入ると、よくテレビで見るような裁判が行われている風景を再現した施設がありました。
たまたまなのか?気のせいなのか?病院の匂いというか?
消毒液の匂いというか?
誰もいなかったためなのか?
何とも言えない匂いが漂っていました。
ちょっと不思議・・・ちなみにここにトイレがあります。
網走地方裁判所の復原棟を後にして進むと味噌蔵・休泊所・耕転庫・漬物庫と重要文化財が続いてありますが、一番リアルに感じたのが次に訪れた休泊所でした。
休泊所
なぜリアルに感じたのかと言えば、このように他にはなかった人形が置かれていたからです。
ただの小屋でドアも扉も無いから冬は想像を絶する寒さなのに、受刑者は薄い受刑服1枚で、布団も展示を見る限りペラペラの布団1枚。
こんな場所をベースに開拓作業をさせられていたから、いくら受刑者といえかわいそうだし当時の過酷さを想像させられる一幕に感じました。
監獄歴史館
時刻は10:44、そんなに歩いた気はしないのですが・・・
中に入ってふと思ったのですが、以前訪れた時にこんな立派なのあったかなあ?って、聞いてみたら、2010年に作られたとのことだったのでやっぱりねって思いました。
この監獄歴史館には当時の刑務所の状況などが詳しく知ることができる展示物や巨大スクリーンによる映像での当時の状況を映し出していましたので、絶対にここは外してはいけない場所ですよね。
監獄歴史館内には巨大な当時の写真もあり、思わず見入ってしまいます。
囚人たちの悲惨な暮らしぶりを感じさせる品々が展示されていて、手錠や鉄球更に拷問する木枠もありました。
監獄歴史館内はこんな感じ暗さ!なのですが、右側が巨大スクリーンなのでこの暗さなのかな?
そしてちょっと恐怖を覚えそうな展示ばかりです。
ところが、こんなお茶目な体験コーナーもありましたので、お約束通り置いてあったフードみたいなものをかぶって先頭を歩くところを写真を撮ってもらいました。
監獄歴史館のメイン展示は、この当時の囚人が強制労働させられている模様を映し出した周囲全方向にスクリーンがある5か国語対応の上映が当時の悲惨さを伝えてくれます。
訪れた2020年2月は暖冬の為か雪が少ないとはいえ、最高気温が‐1℃って天気予報だったので、とても寒かったのですが、監獄歴史館内はとても暖かくて20分程滞在していたらちょっとウトウトしてきましたね。
二見ケ岡刑務支所
時刻は11:05、ここも誰もいないかったので貸切状態の網走監獄。
資料によると、ここ網走監獄二見ケ岡刑務支所は日本最古の木造刑務所で、中に入ると当時の囚人の人形があり、暮らしぶりが分かる展示となっています。
相変わらず人がいないので好き勝手に写真を撮ったりできるのですが、建物内部にも誰もいないといくら刑務所の博物館とはいえ、ちょっと怖いものですよね。
当時の模様を再現しているのか、薄暗いので突然人影が見えてビックリ!
よく見たら人形!だけどリアルすぎますよ!
監視されながらの食事って微妙ですよね。
さらに奥に進むと、炊事場と作業場がやっぱり人形付きで当時を想像できるようになっていました。
風呂場も監視されているなんて、しかも湯船に入る時間まで正確に決まっているなんて、寒いのにゆっくりつかる事も許されないんですね、当時は。
そして囚人たちが生活する狭い舎房、奥には拷問用の器具?そして囚人服の展示がありました。
今では考えられないですが、当時の囚人たちは人間扱いされていなかったんでしょうね。
網走監獄二見ケ岡刑務支所の滞在時間は10分程、ほかにも観光客がいたら写真撮るのに並んだり、タイミングを待ったりするのですが、結局誰もいなかったのであっという間に拝観終了。
二見ケ岡刑務所を出て網走監獄のメインの建物「中央見張り所」へ向かう途中に、「網走監獄二見湖畔神社」と「高見張」がありますので写真に収めてから進みました。
囚人たちを監視する為の高見張は、高さ8mからの逃走防止の監視場所です。
そういえば、さっきまで晴れていたのに雪が降ってきました、寒いはずです・・・
雪が舞って寒いから早く行きたいけど舎房長すぎで、なかなか入口へたどり着けないぐらい長い!
放射状の舎房と中央見張所
時刻は11:21、雪舞う中央見張り所で数名の人とすれ違うことができましたので、やっと他の観光客を見ることができました。
中に入ったら少しは暖かいかな?って思ったら大間違い、囚人の舎房だから全く暖かくなく、吐く息も白くなる寒さでした。
パンフレットにも掲載されている有名な5方向に放射状に広がる舎房がある網走刑務所跡を見ることができますが、やはり人がいなくて貸切でした。
さっきの二見ケ岡支所の舎房同様に、薄暗く、狭く、さっきよりも細長いし、さっきと比べると倍以上細長いんじゃないかな
カメラの設定を変えて明るくしてみました。
独房内を覗けるところがあったのですが、中は狭すぎ。上を見れば脱走犯?
中央見張所滞在時間は15分、5本全て奥には行かなかったのでそれほど時間はかかりませんでしたのは、やっぱり観光客がいないからかな?
あとは出口に向かって歩いて行くだけで「浴場」「独居房」「教誨堂」を通ると出口になり、目の前はお土産屋さんがあります。
浴場
レンガ造り独居房
教誨堂
網走監獄博物館の出口が見えてきたので、おしまいだなあ~って思ったら監視塔に人がいる!!って!またしてもびっくりさせられましたね人形で。
出口正面には「おみやげの館」があり、トイレもあるので立ち寄りましたが、たくさんのお土産がありましたが、やっぱり誰もいなかったので、4か所お店があったかな?
店員さんの目が気になってしまい、あんまりのんびり見ることができませんでした。
駐車場に戻って時計を見たら時刻は12:00だったので、網走監獄滞在時間120分も経っていましたので、予定では午前中にオホーツク流氷館も回るつもりでしたが、お腹が減ってきたので先にお目当ての「かにや」目指して車を走らせました。
網走日帰り観光はまだまだ続きます。
博物館網走監獄滞在時間
網走監獄も博物館なので正直1時間ほどあれば、見て回ることができそうだと思っていましたが気づいたら網走監獄滞在時間2時間でした。
実際に訪れた満足度は、予想よりも広く・展示はリアル・歴史などの資料もわかりやすく、博物館なのに楽しかったです。
ちょっと残念なのが監獄食堂がお休みだったので、また訪れて位と思いました。
アクセス(電車・バス)
【最寄り駅】JR石北本線・網走駅
JR札幌駅から特急オホーツクに乗車してJR網走駅まで約5時間20分・10,010円で行くことができますが、青春18きっぷなどで普通列車のみだと時間帯により、10時間~10時間30分もかかるので現実的ではなさそうです。
【路線バス】網走バス・観光施設めぐりバス
JR網走駅を起点に網走監獄や流氷館・流氷砕氷船乗り場などを巡回する「観光施設めぐりバス」で、網走駅2番乗り場から約7分・240円で網走監獄バス停を下車してすぐ目の前ですが、チケット売り場がある正門までは200mほどあります。
網走や道東へは、JR北海道のフリーきっぷが安くてお得なので、使わないなんて損ですよ!
アクセス(マイカー・レンタカー)
女満別空港から約18㎞・約25分で行くことができます。
博物館 網走監獄基本情報
住所 | 北海道網走市字呼人1-1 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
入場料 | 大人 1,500円 |
公式サイト | 博物館 網走監獄 |
駅からバス | 網走駅 |
コインロッカー | あり |
駐車場
博物館網走監獄の駐車場が無料で利用できます。
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