今では考えられませんが昭和の時代には本州や北海道を走っていた貨物列車が、そのまま船に乗って海を渡って津軽海峡を横断していたことをご存じですか?
青函連絡船は、明治時代から運行開始されて1970年代には1日30往復も運行されていましたが、1988年に青函トンネル開通と同時に廃止されたのですが、貴重な歴史遺産として後世に伝えるために保存・展示を青森県側の発着所だった青森桟橋に置かれていますので、車が無くても電車やバスで行くことができるので昭和レトロを感じに訪れてみてはいかがですか?
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸
青森駅と青函連絡船
グーグルのマップを見て分かる通り、右下から左上へ青い森鉄道(旧・東北本線)とJR奥羽本線が繋がっているのに、それぞれ急カーブをして青森駅に繋がっているのが不思議に思ったことありませんか?
普通なら赤丸の辺りに駅を作ったほうが直通も楽にできて、なにより距離も短く直線ならば加減速もしやすくなり時間短縮になるのに。
理由は、青森駅から北海道の函館までを船で往来するために青函連絡船が発着する桟橋まで行けるようにと、作られていた為なんですね。
その為に、今では蓋をされてい通行できないようになっていますが、青森駅ホームから直接青函連絡船に乗り換えられるようになっています。
そして鉄道に乗っていた乗客だけではなく、貨物列車の車両自体も線路が繋がっていて青函連絡船にそのまま乗船できるようになっていましたので、その状態が今でも「青森桟橋記念碑」として保存・展示されていて、いつでも見ることができるようになっています。
もちろん線路もそのまま保存されていますが、ここから青森駅までの線路は撤去されてしまっていますので、見られるのはここだけです。
また、青森桟橋記念碑の横には太平洋戦争時に物資などを運搬中の青函連絡船が爆撃されて、多くの死傷者を生んでしまった慰霊の碑も建てられています。
この青函連絡船の発着場所でもある青森桟橋は駅のすぐ横にあり、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸へ行く途中にあるのでぜひ立ち寄って、ちょっと黙禱してから移動しました。
八甲田丸での青森昭和レトロ再現
先ほどお話しした通り、現在は青森駅ホームから連絡通路を通って青函連絡船に行くことはできないので、改札を出て東口からホーム沿いに歩いて連絡通路の下をくぐって進むと4分ほどで到着します。
もし今でも連絡通路が繋がっていたら1分もあれば行くことができそうなので、青函連絡船が国鉄やJRが運行管理していたので、乗り継ぎも乗り換えも便利だったようですね。
乗船口を入るとすぐに右側に受付窓口があり、入場券販売やオリジナルグッズを購入できる売店もありますが、今回は先ほど「ねぶたの家ワ・ラッセ」で共通入場券を購入したので、ここでは提示だけで八甲田丸に入ることができました。
ねぶたの家ワ・ラッセは青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸と青森駅の間にあり、実物展示されていて繊細な造りと大きさの迫力を感じることができるのでセット券で行くことをおススメします。
八甲田丸の展示は青函連絡船で活躍した船のパネルがあり、青函連絡船の歴史について知ることができるコーナーからスタートします。
このように青函連絡船についてはもちろん、当時青森の時代背景や町並みなどを再現したコーナーもあり、歴史資料館的な展示も数多く見られますので、昭和レトロを味わうことができます。
当たり前なのですが青森の昭和時代を再現したのですが、なんか今とは違って活気があるように感じられませんか?
青森と言えばやっぱり「りんご」ですが、木箱で売っているは青森で今も見れれるのかな?段ボールやビニール袋しか見たことないのでちょっと新鮮でした。
青函連絡船の歴史と復元
八甲田丸の昭和レトロ再現コーナー?には、ビデオシアターコーナーがあり休憩ついでに座って約20分ぐらいだったと思いますが青函連絡船についての映像を見ることができました。
ビデオシアターコーナーを出て次に見ることができるのが、青函連絡船の歴史や使用されていた貴重な品々が展示されているエリアです。
また、当時の特等席なのか?今でいうグリーン車のようなリクライニングシートの座席が再現もされいます。
展示の仕方もちょっと不思議で青函連絡船で使用されていた品々や関連品などの展示と一緒に、船内の当時の様子も一緒に再現した人形が面白いですよね。
八甲田丸操舵室と展望台
最上階の4階に上がると操舵室も船長の模型付きで展示されて見ることができ、訪れた日は豪華客船?が停泊している姿が見えました。
操舵室を通り外に出て甲板からは、あいにくの空模様でしたが青森のシンボル「アスパム」と「青森ベイブリッジ」をそよ風を感じながら見ることができ、記念撮影をする人が数多くいました。
そして甲板からは八甲田丸で一番高いところから一望できる煙突展望台がありますが、塗装がずいぶんと劣化していて日本国有鉄道の「JNR」の赤い文字もかすれてしまっています。
煙突展望台へは狭い急な階段を登るのですが、煙突だけに重油のにおいが鼻を突きかなり強烈な油臭さです。
狭い急階段を登ると360度見渡せる煙突展望台に着き、重油臭さも無くなり海風が気持ちよかったのですが、やはり曇り空はちょっと残念。
それでも首都圏ではなかなか見ることができないJR東日本の「電気式気動車GV-E400系」の秋田カラーが引き込み線に止まっているのが見られラッキーでした。
慌てて甲板に降りてパシャリ!!
順路は1階へ進むようになっていて、ここには世界でもめったに見ることができない船の中に鉄道車両が搭載できるようになっているのです。
八甲田丸車両甲板
本州と北海道は現在は青函トンネルにより、北海道新幹線と貨物列車が1日50往復ほど運行されていますが、青函トンネルが開通する1988年以前は青函連絡船が1日30往復運行されていました。
このように現在も当時も物流の大動脈でしたので、荷物の運搬を鉄道➡船➡鉄道と積み替えていては効率が悪かったので、鉄道車両を最大48両も貨物車を積むことができたので、そのまま運搬して荷物の積み替えが必要なくしていたのが青函連絡船でした。
展示している車両も現在では運行されていないし、ほとんど廃車になっているのでここでしか見られない郵便専用車両「郵便車スユニ50」が編成で見られます。
郵便車両の横を歩いて進むとキハ82形特急形気動車が展示されていますが、青函連絡船の車両甲板は貨物専用なので実際にはここに搭載されて運用したことはありませんが、上野から青森を結んだ特急はつかりでの運用や北海道で活躍した車両だったので、八甲田丸に展示するようになったそうです。
そして煙突展望台では塗装がかすれてしまっていましたが、キハ82形特急形気動車にはしっかりと国鉄時代の車両を表す「JNR」マークを見ることができました。
そして国鉄特急カラーリングも懐かしいし、ディーゼル機関車も懐かしいカラーリングで展示されています。
このほかに貨車があり、さらに地下1階にはエンジンルームと制御室も見ることができて青函連絡船の歴史と青森の昭和レトロを体験することができるので、青森観光の際には訪れてみてはいかがですか?
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸滞在時間
地下1階から地上4階までと煙突展望台を資料を見ながら写真を撮って歩いて回っただけですが、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸滞在時間は60分でした。
実際に訪れた満足度は、昭和レトロな青森を体感できることができ、当時のままの鉄道車両も保存されている貴重な場所はおススメですよ。
アクセス(電車・バス)
【最寄り駅】JR奥羽本線・青森駅
JR新青森駅からJR奥羽本線に乗りとなり駅なので5分・189円でJR青森駅へ行くことができ、この2駅の間の乗車に限り「特急つがる」や「リゾートしらかみ」などにも特急券や指定席券不要で乗車できます。
【路線バス】不要
青森駅から歩いて4分で行くことができるので路線バスは不要です。
アクセス(マイカー・レンタカー)
新青森駅から国道7号線で約15分・6㎞ほど、青森空港からならば約30分・約15㎞で、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸に到着します。
駐車場
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸の駐車場が無料で利用できます。
お得なフリーきっぷ
2022年の台風被害でバスによる代行運転になっている蟹田駅~三厩駅も利用可能で、青森県内のJR線と青い森鉄道が乗り放題なる「あおもりホリデーパス」が便利でお得です。
また、ETC限定ですが東北エリアの高速道路が首都圏発着で乗り放題になる「東北観光フリーパス」を利用すれば車でもお得になります。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸基本情報
住所 | 青森市柳川一丁目112-15 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
料金 | 大人510円 |
公式サイト | 青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 |
駅からバス | 青森駅から徒歩4分 |
コインロッカー | 青森駅 |
青森・弘前周辺の人気ホテルやお得なクーポン
ホテルJALシティ青森
青森駅から徒歩5分でアスパムにも近く、手ごろな値段で宿泊できした。
また朝食バイキングも青森県内のトップクラスの品数と豪華さでおススメですよ。
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