大井川鉄道のSLに乗って定員10名の昭和レトロな吊り橋を渡りながら見る、赤や黄色の紅葉とコバルトブルーの湖は、一度は見てみたい絶景スポットですが、東京から青春18きっぷでもギリギリ日帰り可能なので訪れてみてはいかがですか?
サンドウィッチマンとゲストがバスで旅するバスサンドの放送を見て、ビックリするほど綺麗なコバルトブルーの湖にかかる吊り橋がとても気になったので、調べてみたら静岡県川根本町にある大自然の中の秘境・寸又峡(すまたきょう)を代表する観光スポット「夢の吊橋」。
恋のパワースポットとしても有名という事で、というよりも平日でも運行しているSLに乗りたくて大井川鉄道のフリーパスを使って、夢の吊橋・寸又峡に行ってきましたが、降雨の状況を確認しないと失敗!コバルトブルーには出会えませんよ!
千頭駅からコバルトブルーの寸又峡温泉の夢の吊橋へ
アクセス(電車・バス)
【最寄り駅】大井川鉄道本線・千頭駅
東京駅からだと東海道本線・金谷駅(静岡駅から各駅停車で約30分)で大井川鉄道に乗り換え、約1時間15分(1,810円)ほどで千頭駅に到着します。
東京駅から静岡駅まで東海道新幹線「ひかり」ならば約1時間、「こだま」ならば約1時間半で片道通常自由席で5,830円かかり、青春18きっぷ利用ならば1回あたり2,370円ですが約3時間~3時間半ほどの時間がかかります。
【路線バス】大井川鉄道バス・寸又峡温泉バス停
千頭駅から接続する大井川鉄道バスの寸又峡温泉行きバス(約45分・880円)を利用しまが、平日は5本のみで、土日と繁忙期は4本増便され9本になります。
大井川鉄道本線と路線バスの往復で5,380円になるので、大井川鉄道の金谷駅窓口で「大井川周遊きっぷ」(4,400円)を購入したほうが980円お得になります。
アクセス(マイカー・レンタカー)
新東名自動車道・島田金谷IC下車して国道473を通り約60㎞で、東京から約265㎞・約4時間弱・5,440円で寸又峡温泉へ行くことができます。
また、年間通して販売されているわけではないのですが、NEXCOではETC専用の高速道路版フリーパスを期間限定で販売していますので、お出かけ前には要チェックです。
駐車場
寸又峡温泉駐車場が無料で利用できますが、紅葉シーズンは有料と記載がありました。
住所 | 静岡県榛原郡川根本町犬間 夢の吊橋 |
営業時間 | ※日没後は暗くて危険な為 17:30までと入口ゲート表示 |
料金 | 無料 |
公式サイト | 川根本町観光協会 |
寸又峡・夢の吊橋滞在時間
訪れたのは2019年8月1日で東京から青春18きっぷを利用して寸又峡・夢の吊橋のコバルトブルーを見る為に行ってきました。
最初にもお話しした通り、コバルトブルーの夢の吊橋を見ながら渡る事とSLに乗車することが目的の日帰り旅行なので、青春18きっぷで東海道本線東京駅始発で行けば、寸又峡滞在時間2時間で目的は達成できるスケジュールでした。
ただ、寸又峡滞在時間が2時間という事は寸又峡温泉バス停から夢の吊橋まで2㎞程なので1時間もあれば戻ってこれる距離です。
ただお土産屋さんや食事など楽しむ時間もギリギリですし、夢の吊橋以外に行く時間が無いので今回は青春18きっぷを利用するのですが、大井川鉄道の電車の時間を1本早い金谷駅9:01発を利用すればプラス2時間確保できるので、行きのみ東京から静岡まで新幹線ショートカットを利用したために、寸又峡滞在時間4時間でした。
金谷駅から寸又峡温泉まで
夏休みの8月1日はあいにくの空模様で、金谷駅に着いた時は曇り空でしたが、青春18きっぷだけでは東京駅からたどり着くことができない時間の為か、新幹線ショートカットを利用して正解だったのか東海道本線はガラガラでした。
ところが・・・
やっぱり夏休みです、親子連れなどで狭い駅舎内は混雑していて、すでに入線していた昔懐かしい車両で大井川鉄道金谷駅9:01発の電車はほぼ満席状態でした。
千頭駅までは1時間15分程の鉄道旅なのですが、20分程で神尾駅に到着するのですがここにはなんとタヌキの置物だらけ??
始まりは分からないそうですが、利用者が置いて行った事で次ぎ次と置く人が増えてこのような景色になったとか??
そんな不思議な神尾駅を過ぎると辺り一面緑の絨毯が広がります。
そうです静岡と言えば茶畑が広がっていたのです。
そして曇り空だったのが晴れてきて青空も見えるようになって、茶畑の緑色が鮮やかに見られます。
ここは静岡の中でも川根茶で有名な川根本町まできましたが、コバルトブルーとは全く想像もできない灰色の大井川。
テレビで見たコバルトブルーとは全く異なる濁った水の色、それもそのはずでここ数日夕立が多く発生していた為に水が濁っていたようです。
下流が濁っているという事は、上流も濁っているのでコバルトブルーの夢の吊橋は期待できなそうです。
そして10:15に大井川鉄道本線の終点・千頭駅に到着しました。
ここから先はアプトラインが井川駅まで続いていて、途中に湖の中に駅がある事で有名な「奥大井湖上」駅がありますが、そこを目指す人が多いようですぐに発車した大井川鉄道井川線にほとんどの人が乗り換えていました。
ヘッドマークにもなっている湖上駅へみんな行くのかなあ?大井川鉄道のもう一つの絶景スポットだから今度必ず訪れたい場所ですもんね。
一方、私が目指した夢の吊橋のある寸又峡温泉行きバスは、ここ千頭駅前から発車しますが訪日外国人ブームからは縁遠い?のか、乗車していたのは私を含めて6人。
ガラガラでみんな湖上駅行っちゃたのかあって思いましたがそんなことも忘れて、千頭駅前から10:30発のバスに乗り、山道の狭い道路をバスはどんどん進んで行き、バスの車窓から登っているのがよくわかります。
そして千頭駅から約45分で11:45寸又峡温泉バス停に到着しました。
寸又峡温泉バス停は駐車場もありますがパラパラと車が止まっている程度で、観光案内所にも左側の建物は図書館なのですが観光客はゼロでした。
ちなみに寸又峡温泉バス発着所なのですが、自販機しかありませんので飲食店やお土産屋さんはを利用したいのならば、この先の夢の吊橋へ向かう途中ハイキングロードまでの間にありますので、帰りのバスを待つ際には事前に購入しておいた方がいいですよ。
寸又峡プロムナードコース90分で夢の吊橋へ
寸又峡温泉から夢の吊橋へは徒歩で行きますが、観光案内所でイラストマップやパンフレットが貰えるので参考にしながらハイキングコースでもある「寸又峡プロムナードコース」で目指しましょう。
夢の吊橋を目指して片道2キロの道のりをスタートっていきなり上り坂で、つりばし坂って書いてありました。
寸又峡観光案内所でもらったイラストマップ(上記画像看板に添付)を見ながら歩いていたのですが、朝早くから動いていたこともあり、お蕎麦屋さんを見かけたら急にお腹が減ってきたのでちょっと早いお昼ごはんとしました。
時刻はまだ11:30、店も開いたばかりで誰もいなかったので貸切状態で、プチハイキングの小腹を満たすのにはちょうどいい量だと思い、とろろそばを頂きました。
店内には数多くの芸能人のサイン色紙や写真が飾られていましたよ。
腹ごしらえをしたら、いよいよ夢の吊橋目指して出発で、5分程歩くと夢の吊橋へ続く寸又峡プロムナードコースの入口に到着しますが、途中には立派な建物が・・・
この立派な建物の隣には可愛いモニュメント。
実はトイレでした。
そんな立派なトイレを過ぎるとお土産屋さんや飲食店も無くなり、夢の吊橋への入口へ到着しますが観光地と言えば顔パネルがちょっとセクシー?
夢の吊橋はもうすぐです、奥へ進みましょう。
夢の吊橋までの道のりは舗装された道路を歩いて行くことができるので、普通の靴でも運動靴でも大丈夫です。
ただ途中には湧水が多く、滝のように流れている場所もありましたし、トンネルの中は水たまりだらけだったので、歩く時は注意した方がいいですよ。
夢の吊橋プロムナードコース入口から歩くこと20分で、夢の吊橋下り口に到着しますが、舗装された道はここまででエレベーターもスロープも無く今度は急な階段を一気に降ります。
ちなみにこの階段を下ると当然ながら登って戻ってくるか、吊橋を渡って舗装されていないハイキングコース(もちろん上登り急階段と石を並べただけの悪路)を選択しなければなりません。
ここからも吊り橋を眺めることができます。
あれ?
階段から見下ろすとコバルトブルーと吊り橋が見えるはずなのに・・・
川の色がグレー??
なんで?
予想はしていたとはいえ、やっぱコバルトブルーには出会えませんでした。
再チャレンジした紅葉時期にはこのようにコバルトブルーと紅葉の黄色・赤が見頃に見ることができました。
色全然違いますよね、紅葉時期に再度訪れた時はとても綺麗に紅葉も楽しむことができます。
では、では、
残念な日に戻って。
階段を降りると舗装された道は終わり、土の歩道になります。
コバルトブルーの夢の吊橋ではないので、ただの吊橋です。
時刻は12:30、蕎麦屋を出発してから40分歩きましたがパンフレットのようなコバルトブルーの絶景を見ることはできませんでした。
まあ、失敗といってしまえば終わりなのですが、せっかく来たからには、夢のつり橋を渡って急階段を登って、展望台に行ってからバス停へ戻るハイキングコースを回ってみましょう。
夢の吊橋は定員10名、スリル満点とありましたが、見ただけじゃわかりませんが渡ってみるとその理由がすぐに分かります。
見ただけでも板を2枚並べただけの質素な作りで、手すりも細いワイヤーがあるだけ、なのに長さが90mあり、高さも8mなので、安定感があるようには全く思えません。
案の定、歩いてみると右に左に歩く度に吊り橋が左右に揺れて、左右の細いワイヤーを持ちながら進まないと足元の2枚の板を踏み外してしまうんじゃないかと思うぐらい揺れます。
冗談ではなくめちゃくちゃ左右に体と板が傾き、そして上下にフワフワと揺れます!
足元を見れば湖が見えるので、高所恐怖症の方はススメしませんよ!
それなのに、夢の吊橋の真ん中で恋を願えば叶うといわれるそうで、パワースポットとしても大人気ですよ!
夢の吊橋を渡り終えると目の前に急な階段が目に飛び込んで、今までのように歩きやすい道とは違って狭い石段を304段登ります。
このまま先へ進めばハイキングロードの続きですが、秋の紅葉の時期に訪れた時は年配の方や、運動靴できていない人は戻る人が多かったです。
寸又峡を一望?尾崎坂展望台
夢の吊橋を渡り、目の前の急な上り坂を進むと予想よりも1段1段が高くて、武家屋敷の急階段みたいな高低差を登って行きますので、とこどどころ休憩するスペースがあります。
でも木々の合間から途中には眼下に夢の吊橋を見下ろせる場所もありますよ!
10分間ひたすら登り続けると広い道路にたどり着き、Uターンするように道沿いに歩いて数十メートル行くと機関車があり、尾崎坂展望台に到着で夢の吊橋から11分でした。
寸又峡を一望でき絶景に出会う為に作られた尾崎展望台へこんな急な階段を300段も登ったのでしたが、木々が生い茂ってあまりよく見えませんでした。
尾崎坂展望台には以前森林鉄道として使われていたトロッコ機関車や、トイレ、自動販売機があり、屋根の付いた休憩スペースでちょっとひと休みできました。
時刻は12:45、ここまで食事込みで1時間30分経過、あとは寸又峡プロムナードコースの折り返しは舗装された道路をゆっくり下って戻るだけ。
途中の「飛龍橋」もイラストマップには記載されて、橋の上から大自然を感じることができるそうなのですが・・・
しかしながら、夏の景色じゃあんまり感じることができませんでしたが、この写真ではいかがですか?
夏の飛龍橋に見どころも感じず、来る時に夢の吊橋方面との分かれ道に戻ると、行に気づかなかった懐かしい公衆電話がありました。
時刻は13:30、寸又峡プロムナードコースの帰りは寄り道もせず真っすぐにバス停まで歩いて行きました。
バスで到着したのが11:15なので、滞在時間2時間15分でした。
千頭駅へ向かうバスが14:00なのでちょっと時間が余りましたので、観光案内所で休んでバスを待ちました。
今回訪れた時は残念ながら湖の色は綺麗とは言えませんでしたが、帰りに観光案内所で聞いたら、ここ数日雨が降っていたので水が濁っているそうです。
雨が少なければ、不純物が沈殿してくれて晴れている日は綺麗なコバルトブルーの湖を見ることができるそうで、曇空よりも晴天の日中がより綺麗に見ることができて、紅葉の時期や4月5月の春先にもう一度来てみたらいいよって教えてくれました。
秋にはこんなに綺麗に見られますよ。
トリップアドバイザーの「世界の徒歩吊り橋10選」に選ばれているほどの人気スポットで、一生に一度は訪れたい「夢の吊橋」なので、ぜひ訪れてみてはいかがですか?
そして今回の日帰り旅のもうひとつ目的だったSL乗車の為に、大井川鉄道の千頭駅行きバスにのり千頭駅に戻り、千頭駅からはこの旅の当初の目的SLに乗って帰りました。
寸又峡周辺の観光スポット
記事が見つかりませんでした。
静岡県の電車とバスで行ける観光スポット
のんびり電車とバスで出かけることって気分転換に最高ですよね、静岡県の観光スポットへ出かけてみませんか?
記事が見つかりませんでした。