初心者向けEOS Kiss MからフルサイズミラーレスカメラEOS RPへ

EOSRP本体とRF24-105STM

最近のスマホカメラの性能は素晴らしく、晴天時に順光で風景撮影や単純な記録撮影ならば綺麗に写真を撮ることができますし、アプリを使えば様々な加工もできるほど高性能なのでミラーレスカメラで撮影した場合と差が無くなってきています。

しかしスマホカメラの不満点からEOS Kiss Mを購入し、わずか3年でEOS RPを購入した経緯と感想を書き出していますので、参考になれば幸いです。

目次

スマホカメラの不満点からEOS Kiss M購入

写真なんてスマホカメラで綺麗に撮れるので問題なしと、私自身も最初はそう考えていたのですが、ウェブサイトやSNSに掲載されている写真と比べると、差を感じ不満に思ってきますよね。

  • 暗い所ではうまく撮れない
  • 夜景やイルミネーション撮ってもなんか微妙
  • 逆光だと映って欲しい所が暗くなる
  • 望遠機能がショボいので遠くが撮れない
  • 背景がボケた見栄えある写真は無理

このような不満が感じられたからカメラを買おうかな?って調べていると思います。

元々カメラに興味が無かったので、安くて望遠機能が素晴らしいカメラを選ぶと夜景モードやら逆光モードやらも標準装備なので3万円ぐらいのカメラを購入しましたが、使えばやっぱり「もうちょっと」という不満がでますよね。

私自身もそう思って一眼レフカメラやミラーレスカメラを調べてカメラど素人だったので、とにかくネットでも店頭でも発売以来常に売れ続けている一番人気だったキャノンのミラーレスカメラEOS Kiss Mを2019年5月に購入しました。

EOS Kiss M導入の経緯や🔰の葛藤については、ここでは省略しますので下記をご覧下さいませ。

ミラーレスカメラを初めて使い、とにかくコンパクトな大きさで軽量なので旅行で無くても気軽にカバンに入れておいて、スマホカメラを使うような感覚でEOS Kiss Mが使えていたので大満足でしたが、2年間常に持って使っていると不満点が出ました。

  • 本体のバッファー不足で高画質撮影やRAW撮影での連射が2秒ほどで停止
  • 暗い場所での撮影が苦手
  • バッテリー消費が早い
  • 寒さに弱い

まさか私自身がこんな不満を持つなんて思いもしなかったので気にせず購入していたのですが、EOS Kiss Mを使い込んでいくうちに気になるようになったので、2022年5月にフルサイズミラーレスカメラEOS RPを購入しました。

超小型・軽量機種の不満点からEOS RP購入

発売からすでに3年程も経過しているカメラなので当然ながら最新のEOS Rシリーズの中では見劣りはしますが、15万円でフルサイズミラーレスカメラと標準ズームレンズが購入できるのはありがたいです。

今さらEOS RPなのですが、お金に余裕があれば本体価格30万円でレンズ別売のEOS R6の方がいいに決まっているのですが、レンズ入れたら40万円近くになってしまいます。

このままEOS Kiss Mに不満を持ちながらあと数年使ってお金を貯めるか、それとも不満解消できすぐに手が届くEOS RPにするかを考えると、即購入が結論となりましたが半導体不足で1か月待ちでしたけどね。

購入して約8か月使ってEOS Kiss Mの不満点がどのように解消されているかをまとめてみました。

本体のバッファー不足で高画質撮影やRAW撮影での連射が2秒ほどで停止

EOS Kiss M

EOS Kiss Mは画素数約2410万画素あり、連射性能は1秒間に10コマ(10枚の画像)撮影可能なので、EOS RPの5コマに比べれば高性能です。

ところが、約2400万画素(ラージ)のJPEG画像でシャッターボタンを押したままの連射撮影すると1秒~2秒ほどで停止しまい、SDカードに記録が始まり終わるまで待ち時間となります。

SDカード書き込み速度220mb/sの「トランセンドのSDXC 700S」を使っても次にシャッターを押せるまでに4秒ほど待たされます。

そこで低速連射モードの1秒間に4コマにすると5秒で停止して、2秒ほど書き込み待ちして5秒撮影開始して2秒止まるの繰り返しです。

EOS RP

EOS RPは画素数約2620万画素あり、連射性能は1秒間に5コマなので遅いですが2600万画素(ラージ)のJPEG画像+RAW撮影で一番データ量を多くしても、30秒間全く止まることなく連射撮影できます

連射性能に関しては使う用途にもよると思いますが、風景撮影や記録撮影など高速で動かないので問題なく撮影出来ていますし、動いている新幹線や電車を撮影した事もありますが、撮れないことは無いのですが一瞬で移動する新幹線では撮れた枚数が少なかったぐらいです。

正直連射枚数も大事なのですが、ブレたら意味ないので枚数制限なく撮影できるのでシャッタースピード上げてタイミングよく長めに撮影すればうまく撮れている感じがしています。

波乗りアヒル

EOS RPを購入したことにより連射が止まってしまうという不満が解消されました。
ただし安いSDカードだと10秒ほどで動かなくなってしまいます。

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暗い場所での撮影が苦手

EOS Kiss MとEOS RP

基本的にカメラ撮影は暗い所の撮影は苦手のようなので、日中の晴天時などではスマホカメラでもEOS Kiss MでもEOS RPでも撮影した画像をパソコンで見比べても正直分かりませんでした。

もちろんパソコン画面で違いが分からないのに、もっと画面の小さいスマホで見たところで比較できるはずもありません。

ところが、イルミネーションなどは多少場所により明るいところもありますが、夜景になるとスマホで撮影しても全く光が暗くて全く切れに映らないのでアプリを使って撮影しないと綺麗には映りません。

EOS Kiss Mの場合も通常モードや夜景モード、そしてHDRグラフィックモードなどを使えばスマホよりも綺麗に映り満足していたのですが、どちらも小さな液晶画面で見ていたから綺麗に見えていただけでした。

データをパソコンに取り込んで画像サイズを100%表示してみると、なんとザラザラして汚い画像!

EOS RPで撮影したら多少ザラザラ感は少し減ったぐらいなので大幅改善と言う訳ではありませんでした。

波乗りアヒル

RFレンズに搭載されている手振れ補正のおかげで、シャッタースピードを1/4まで遅くして息を止めて、脇をしっかり締めて撮影するとパソコンで見る限り相当改善されたので不満が解消されました。

バッテリー消費が早い

EOS Kiss M

バッテリー消費を気にせずにWi-fi通信など含め全てONのままで電源入れっぱなしで撮影したら、1時間30分でバッテーリー切れになりました。

そこで、通信OFFで撮影する時だけ電源ON、撮り終わったらOFFとこまめにやると8時間ぐらいバッテリーが持ちましたがシャッターチャンスを逃すことが多いので、この使い方は実用的ではありません。

バッテリーも使用すれば劣化するので購入から3年程たった頃には、電源は入れっぱなしにする代わりにエコモードをONにして1分間操作しないとスタンバイ状態にして、5~6時間・150枚~200枚ぐらい写真撮影するとバッテリーが切れます。

また、バッテリーにとって条件の悪い冬の北海道に行って使用したら3時間程でバッテリー交換になったので注意が必要です。

EOS Kiss Mでは本体充電ができないので、純正バッテリー2本と海外表記純正バッテリー1本と互換バッテリー1本の合計4本常に、モバイルバッテリーがあれば充電できる互換USBチャージャーも持ち歩かないととても不安です。

EOS RP

購入する前からEOS RPを含めたキャノンのフルサイズミラーレスカメラはバッテリーが持たないと言われていたので、EOS Kiss Mとほぼ同等のカタログスペックから見ても改善は期待はしていませんでした。

2022年5月に購入してから8か月経過した2022年12月現在の使用した体感では予想通りで、WiFiなど通信はOFFで節電もエコモードも購入時の状態のままで使用しています。

EOS Kiss Mと違い連射撮影で止まってしまう事が無いので、使いすぎると3時間ぐらい、通常撮影ならば5時間ぐらいでバッテリー交換が必要になり、撮影枚数は平均200枚~300枚です。

EOS RP本体充電ができるので、純正バッテリー2本と互換バッテリー2本の合計4本を常に持って出かけていますが、4本全て使った事は無く3本目すらほとんど使わずに撮影できています。

波乗りアヒル

PD対応のUSB-Cによる本体充電のおかげで、撮影しながらのUSB給電はできませんが、移動中など撮影の合間に充電すればいいので大助かりです。

ということで、EOS Kiss Mを使って不満に思った点がEOS RPを購入する事により改善する事ができたので大満足です。

寒さに弱くフリーズ

EOS Kiss M

キャノンのミラーレスカメラの仕様は常温(23℃)が基準となっていて、動作環境は0℃~40℃となっていますので基本的には氷点下での動作に関して表示がありません。

またいわゆるミラーレスカメラが発売される前の3万円ぐらいで購入できるデジカメで真冬の帯広でマイナス20℃でも問題なく撮影できたので、EOS Kiss Mも同じ仕様なので3年間気にした事が無かったのです。

しかしながら真冬の札幌でマイナス5℃~マイナス12℃の環境下に数時間いると、撮影中に突然動かなくなるフリーズ状態になり、電源も切れず何もできなくなってしまいました。

暖房の効いた部屋へ戻ってしばらくするとEOS Kiss Mはバッテリー切れの為か、電源が落ちていて予備バッテリーと交換すると何事も無かったかのように普通に動いてくれましたが、また外に行くとしばらく撮影できていましたが、また同じように数時間後フリーズしました。

EOS RP

EOS Kiss M同様に動作環境は同じ0℃~40℃ですが、こちらはいつもと変わらず全くフリーズする事も無く撮影し続けることができました。

ただ唯一いつもと違う事は、フル充電されているバッテリーでしたが10分も経たないうちに、バッテリーメモリーが1つ減っている状態で表示されていて、普段5時間ぐらいでバッテリー交換していますが3時間で交換が必要になりました。

そこでPD対応のモバイルバッテリーを使って撮影の合間の移動中や休憩中に、USB-C接続の給電をしながら撮影をしていたら6時間~10時間の間バッテリー交換せずに過ごすことができました。

EOS RPからステップアップ

私自身決して速くはない連射ですが、1秒で止まってしまっては使い物にならなかったので、1秒間5コマですが30秒も全く止まらず連射ができるEOS RPでもタイミングさえよければ新幹線も撮影できました。

また、EOS RP本体に手振れ補正のないので手振れに弱いかもしれませんが、レンズに絵ブレ補正機能「IS」があるレンズならば1/4のシャッタースピードでもしっかり構えて撮影すれば、夜景も綺麗に撮れていました。

この2点が改善できただけでもEOS RPを購入して良かったと思っていますし、本体11万円で標準ズームレンズ7万円がセットになったEOS RP キットレンズが16万円でフルサイズミラーレスカメラが手に入れられるのは他ではなさそうでした。

まずはフルサイズミラーレスカメラ

2022年12月現在では、当時発売されていなかったEOS R6 MARKⅡはバッテリー性能が大幅に改善されたようで、3本目のバッテリーは必要なさそうですね。

また、フルサイズミラーレスカメラではなくEOS Kiss Mと同じAPS-CミラーレスカメラのEOS R7やR10も発売され、オートフォーカス(AF機能)が相当高性能になってますので気になります。

また連射機能が20コマ~40コマと超高速連射になっていますがカタログを見る限りJPEGラージやRAW撮影だと1秒~2秒ほどで止まりそうなので、高速モードか低速モードにして10秒ぐらいは最低連射できるか確認してみないと後悔しそう。

お金があれば最新機種や上位機種が欲しくなるのは当然なのですが、APS-C機でもあるEOS Kiss MからフルサイズミラーレスカメラEOS RPに変更したので、暗い所にも比較的ノイズが少なく撮影できるフルサイズ機が今後も選択肢になりそうです。

上位機種もレンズが共有できる

EOS Kiss MとEOS RPはレンズマウントが異なる為に共有できませんが、今後ステップアップする為には高価なレンズをたくさん購入する事は個人的には難しい事です。

さらにEOS RP本体は10万円ですが、EOS Rシリーズの中で一番暗い撮影に強くて本体内の手振れ補正もあるEOS R6本体は30万円、その後継機種EOS R6 MarkⅡは40万円と超高額。

キャノンが一眼レフカメラからミラーレスカメラへシフトしている最中なので、同じRFマウントを使っているカメラであればレンズも共有できるので、今後長く使って行けそうなので心配なさそうですよ。

波乗りアヒル

私自身発売から3年も経過しているEOS RPを今さら買うかどうか迷いましたが、不満を持ったまま使い続けるよりも手が届く価格のフルサイズ機という事で、思い切って購入して良かったと思っています。
もし、同じように迷っていたらAPS-C機ではなくフルサイズ機で、少しお金に余裕があったらEOS Rの方が3倍ほどバッテリーが持つので比較してね。

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