JR東日本のポイントサービス「JRE POINT」のクーポンが余っていたので、往復新幹線指定席券と交換できる「どこかにビューーン!」で仙台駅を利用することになり、2024年2月ということで樹氷を見に行くことにしました。
そしてその他にも観光スポットがあれば一緒に訪れようと探していたら、日本で唯一のキツネ動物園と言われている「蔵王キツネ村」もあるということでした。
しかしながら、グーグルの検索やトリップアドバイザーやじゃらんなどの口コミなど評判が悪く、訪れるかどうか迷ってしまいましたが、心構えと準備をしておけば問題なく楽しむことができたので、皆様も訪れる際には参考になれば幸いです。
「キツネ村ひどい」という口コミの内容と実際は?
YahooやGoogleで「きつね村」と入力すると「キツネ村ひどい」が最初に表示されるほど、悪い評判がたくさん投稿されているようですし、多くの訪れた人が感じているので検索結果に表れているのだと思いますよね。
そして私自身も実際に訪れる前にひどい口コミを見ながら悪い評判の理由として感じたことが2つありました。
- 接客態度が悪い
- 飼育環境が悪い
普通ならば、このように接客態度が悪くて飼育環境が悪く悪臭漂う観光スポットならば、訪れる人は減り倒産するはずなのですが、なぜか観光客は増えている。
さらにSNSの影響で訪日外国人が観光バスで訪れるというし、入園料が1,000円から1,500円に50%も値上げされても影響なし。
こんな不思議なことがあるのか気になりますよね。
そこで、実際に訪れて確かめてきました!というより、暖冬で樹氷が溶けてしまって言っても意味がなくなったので、行くしかないかな?ほかに当てもないのでという理由でした。
接客態度が悪いと言うひどい口コミは本当か?
私自身が口コミを見ていて一番気になったし、数多くアップされている内容が従業員の接客態度に関するひどい口コミです。
皆さんもキツネ村のひどい口コミをすでに見ていると思いますが、大きく5つのことが書かれていませんでしたか?
- 従業員の偉そうな態度
- 命令口調で言われた
- 自己責任を強調された
- 悪臭がひどい
- 動物愛護精神が無し
当然、お客として訪れているのだからサービス精神の無い接客や言葉遣いはとても気になりますので、実際に訪れてみて感じたことをお話しします。
従業員の偉そうな態度は?
駐車場
白石蔵王駅からレンタカーで雪道を走りキツネ村の駐車場に着いたのですが、雪で駐車スペースの白線が見えなかったので、他の車の近くに止めていましたが従業員の方には何も言われずに目の前をスルー。
特に「いらっしゃいませ」や「こんにちは~」なども無く。
普通ならば「あれ?」と思うところなのですが、キツネ村は混雑するので駐車スペースについても従業員の細かな注意を受けると書かれていたので、何も言われなかったのでひと安心してしまいました。
受付
そして受付でお会計が終わると、強い口調のタメ口・自己責任を強調・服装の注意などが書かれていましたが、実際には・・・
私自身が実際にお会計や説明などを受付の方とやり取りをしましたが、確かに敬語ではなかったですが悪い意味での「タメ口」でもなく、子供に話しかけるような言葉使いだったので、決して嫌な思いをすることはありませんでした。
次に自己責任の強調や服装の注意ですが、最初の言葉遣いに悪い印象を持った方は、当然ながら高圧的に感じて事細かに責任転嫁するような説明に聞こえると思います。
実際、キツネに噛まれたというPASMOカードを提示しながら、物を落とすとエサと勘違いしてキツネが噛んでしまうから気を付ける事や、ブラブラ揺れる物がリュックに付いていたり、揺れる物はエサと勘違いして飛びつくので取り外してと言われたぐらいでした。
確かに説明が長いなあ~と思いましたが、高圧的な態度や口調での言葉づかいではなく、私自身は受付で特に問題を感じることはありませんでした。
動物園内
扉を開けてキツネが放し飼いされているエリアに入るとすぐに「撮影禁止」「立ち止まらず…」という立て看板があり、従業員の方からもすぐに歩いて進むように言われますが、言葉遣いなどに特に気になった点は感じませんでしたが・・・
観光バスで訪れた東南アジア系の訪日外国人の人には当然ながら看板に書かれた日本語と英語は読めません!
案の定、立ち止まって記念撮影を始まりましたので、すぐに従業員が注意を私と同じような英語の発音レベルではっきりと聞き取れる「ドントストップ」や「ドントフォト」「ドントシットダウン」と大声で叫んでいました。
混雑するから入口に立ち止まられてしまうと困るから、奥に進ませたいということで入口での撮影禁止だとおもいますので、特に不快な思いもせずに済みました。
また、キツネが足元にも歩いてくるので座ってしまうと噛みつかれる恐れがあるらしいので、座らないでという注意はあちこちで聞こえましたが、近くに寄ってきて注意するわけではなく、遠くから見つけたら大声で注意するので、高圧的に感じることもあると思います。
キツネと同じ高さの目線で写真を撮りたいと思うのは当然なので、低い位置から写真を撮るのはわかりますが園内は斜面になっているので、望遠レンズさえあれば数メートル離れた場所にいるキツネを同じ目線で撮影できるので問題はないと思います。
私自身は結果として従業員の接客に対する口コミのひどい評判を目にすることはありませんでしたので、特に不満無くキツネを見ることができました。
悪臭や動物愛護精神無視は本当か?
悪臭問題
次に多くのひどい評判だったのが悪臭に関する口コミで、動物がたくさんいる場所だからある程度臭いことは覚悟はしていましたが、受付から廊下を歩いてきつね村園内に入ると今まで嗅いだことの無いような強烈な悪臭が襲ってきました。
もちろん耐えられなくてという悪臭ではないのですが、動物園では経験したことのない悪臭です。
この悪臭はきつね村の中にいる限り動物園内のどこにいてもしっかりと漂っていて、お土産屋と受付が繋がっている建物に戻ってきた瞬間に悪臭から解放されました。
入口には「豚舎が近くにあるから悪臭の原因はきつね村では無い」という看板が立てられていましたが、駐車場や受付では全く匂わなかったので本当に豚舎が悪臭の原因なのかは疑問を感じますね。
衛生管理は?
1990年頃から営業しているのですでに30年以上も経っているので正直綺麗ではありませんし、設備自体もかなり古く感じましたが、特に不衛生という印象はありませんでした。
蔵王キツネ村には200匹ほどのキツネの半分が放し飼いになっていますが、残りは檻の中で飼われて夜行性ということもあり眠そうにしているキツネも多かったです。
ただ、放し飼いになっているキツネたちは、ちょうどエサが撒かれたタイミングだったのかわかりませんが、何か食べているように見えエサの取り合いなのか、縄張り争いなのか口を大きく開けてお互い威嚇し喧嘩しているような姿を見ることができました。
もしかしたらこの行動により怪我をするかもしれないと思いましたが、実際には怪我をしているキツネを見つけることはできませんでした。
悪臭に関しては本当にひどい臭いだと思いましたが、飼育環境に関しては、そこまでひどいという光景は確認できませんでした。
また、エサを与えていないから奪い合うために争っているという口コミもありましたが、サル山などでもエサを奪い合う光景を見たことがあるので、動物が持っている本能かもしれませんね。
行く前の対策と準備があれば楽しめる!
2024年2月に訪れようと思い、調べているとひどい口コミが多くて正直行くことを迷いましたが、日本で唯一のキツネが放し飼いにされている場所だからこそ、年間10万人も訪れるという観光スポットなので行くことにしました。
また、ひどい口コミが多いにも関わらず訪日外国人が観光バスで訪れ続けている場所ということは、自分の目で確かめたいと思ったのも事実です。
私自身はひどい口コミを目の当たりにすることはありませんでしたので、蔵王キツネ村へ行くならば3つの準備をすれば、問題なく楽しめると思います。
- ホームページの「入場時の注意」を見る
- 悪臭は本当に覚悟しておく
- 接客レベルに期待しない
一般的な動物園ではありません
蔵王きつね村も飼育されている動物を見ることができる動物園の一種ではありますけど、全てのキツネが檻の中に入っていてお客が安全に楽しめる場所ではなく、放し飼いにされているエリアに人間が入るという場所です。
もちろん野生のキツネではなく飼育されているのですが、ひとつ間違えば噛まれたりしてケガをする可能性もあります。
その為に蔵王キツネ村のスタッフから見て危険と思われる行為をすると、安全確保の為に注意を受けてしまうので気を付けましょう。
ホームページには正直しつこいと思うほど、注意事項や禁止事項が記載されているので、該当する行動をしなければ特に何も言われることはありませんでした。
マスクと消臭スプレーは必需品
最初にもお話ししましたが、ひどい口コミで多いのが悪臭で、本当に今まで嗅いだことのないにおいなのでコロナ禍や花粉対策で普段使用しているマスク1枚あれば、少しは悪臭を緩和できます。
そして悪臭は、キツネ村を離れた後も衣服にしみついてしまいましたので、消臭スプレーで衣服にかけてから車に乗ったりバスに乗ったほうがいいと思いました。
従業員に何か言われると思って訪れる
入園料1,500円を支払っているお客だと思って訪れてはいけません!
従業員に常に監視されていて、お気に召さない行動をしたらすぐに怒られる!
日本唯一のキツネ専門動物園で放し飼いにされているキツネを近くで見させてもらっている、と思って訪れれば「おもてなし」接客を期待することはゼロなので、接客レベルのハードルを一番下にすればいいのです。
だからと言って暴力を振るわれることはないので安心!
期待して訪れるとガッカリしますが、最初から最低レベルで訪れたので、何事もなく「あ~良かった」で終わりました。
恐らく、放し飼いにされているキツネは本来持っている野生本能の姿を見られるので、座って撮影したり危険と隣り合わせな部分もあるので従業員さんが神経質になっているかもしれませんね。
また、言葉の通じない訪日外国人には強く言わないと伝わらない可能性があり大きな声なのかな?と思ったり、訪れた時は従業員は3人しか見なかったので、オーバーツーリズム状態になって対応が追い付いていないようにも思えました。
まとめ
私自身、蔵王キツネ村は宮城県の観光スポットを探していたら、年間10万人も訪れる人気スポットということを初めて知り、訪れようと調べたら「ひどい口コミ」を多数見ることになり、行くか行かないか迷いましたが本当にひどい口コミ通りだったら、二度と行かなければいいだけですよね。
実際にはひどい口コミのような扱いを受けることなく無事楽しむことができたので満足できましたが、もう一度訪れるか?と聞かれたら・・・
行かない!
理由は簡単で、放し飼いにされているキツネを見ることができたので、次に訪れても特に変わったことがなさそうなのは想像できますよね。
日本唯一のきつね専門動物園「蔵王キツネ村」が気になったならば、怖いもの見たさで「ひどい口コミ」をご自身の目で!
蔵王キツネ村
蔵王キツネ村滞在時間
訪れたのは2024年2月22日でどこかにビューーンの目的地が仙台に決まったので、日帰りで松島周辺などの観光をしようと思っていたのですが、あいにくの雪模様で景色を楽しめそうにないので、予定を変更して「蔵王キツネ村」を訪れました。
開店時間10分ぐらい前の8:50に到着して、開店直後から出発したのが9:50分でしたので、蔵王キツネ村滞在時間は50分でした。
正直知らない場所でしたが、年間10万人が訪れる観光スポットということで訪れました。
日本唯一放し飼いのキツネを見られた体験は良かったと思いましたが、悪臭に耐えられず放し飼いエリアには30分ほどしか滞在していませんでした。
アクセス(電車・バス)
【最寄り駅】JR東北本線・白石駅
東京駅から上野東京ライン宇都宮線(東北本線)で乗り継ぎを繰り返して、JR白石駅まで約5時間50分・5,500円で行くことができ、東北新幹線利用ならば白石蔵王駅まで約1時間50分・10,010円です。
【路線バス】みやぎ蔵王山麓アクセス線・蔵王キツネ村バス停
白石蔵王駅始発で白石駅を経由するタケヤ交通の「みやぎ蔵王山麓アクセス線」で遠刈田温泉郷へ行くバスに乗り、蔵王キツネ村バス停まで約30分・800円で行くことができ、バス下車してすぐに蔵王キツネ村に到着できます。
- JR東北本線・白石駅
- 東北新幹線・白石蔵王駅
- みやぎ蔵王山麓アクセス線
アクセス(マイカー・レンタカー)
東京から首都高速向島線を通り、中央環状線を経由して東北自動車道・白石インターを下車するルートで、約350㎞・4時間・8,000円ほどで蔵王キツネ村へ行くことができます。
白石蔵王駅からレンタカー利用ならば約15㎞・25分で行くことができます。
駐車場
蔵王キツネ村の駐車場が無料で利用できます。
お得なフリーきっぷ
首都圏からの通年利用できるフリーきっぷはJRからは販売されていませんので期間限定ならば、いくつか販売されていますので、利用できる期間を確認して活用しましょう。
またETC専用の首都圏から南東北エリア往復付乗り放題の「東北観光フリーパス」ならば通年利用できる、高速道路版のフリーきっぷもお得ですよ。
蔵王キツネ村基本情報
住所 | 宮城県白石市福岡八宮字川原子11-3 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
入場料 | 1,500円 |
公式サイト | 蔵王キツネ村 |
駅からバス | 白石駅からバス利用可 |
コインロッカー | JR白石駅・白石蔵王駅 |
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