鉄印帳を手にして全国ローカル線の鉄道旅を楽しもうとしたら、観光スポットも一緒に訪れたいと旅の計画を立てようとしたら、観光スポット探しや滞在時間で悩んでいませんか?
私自身2023年7月に全線復活開通した南阿蘇鉄道の鉄印をゲットしようと思い「南阿蘇鉄道1日フリーきっぷ」を使った観光スポット巡りを計画したら、すごく調べるのに時間がかかり計画を立てるのも難しかったです。
なぜなら羽田空港から1泊2日で訪れようとすると、最速で高森駅10:14着になるのでたった5本しか列車が利用できないし、また熊本空港最終便に合わせた計画を立てて始発列車に乗っても帰りの高森駅16:39発になり、やはり5本しかありません。
という事で「南阿蘇観光」で調べるとマイカーやレンタカーで訪れる観光案内が多く、南阿蘇鉄道1日フリーきっぷでの観光情報は少なかったので、滞在時間が分からないままに計画を立てたら回り切れなかったので、失敗しないように南阿蘇鉄道沿線の観光スポットをご紹介しますので参考にしていただけたら幸いです。
南阿蘇鉄道1日フリーきっぷで行ける観光スポット
南阿蘇鉄道が乗り放題になるフリーきっぷは「南阿蘇鉄道1日フリーきっぷ」と「みなみあそ旅のレールバス」があり、立野駅と高森駅の単純往復では元が取れないのでご注意を。
それでは実際に訪れた南阿蘇鉄道の駅から歩いて行ける観光スポットをご紹介します。
2023年開業新駅舎【高森駅】
高森駅滞在時間60分
南阿蘇鉄道本社があり、鉄印・鉄道グッズ・フリーきっぷなどが販売されていて、きっぷ以外はPayPayが利用できました。
真新しい駅舎内は木材を基調としていたのでとても温かみを感じ待合室もゆったりとしていて、当然トイレもとても綺麗、コインロッカーもわずかですが新しく設置されていて大きなキャリーバックも入る大きさでした。
また、熊本地震からの復興を記念して有名な漫画家さんたちからの寄せ書きならぬ色紙が多数飾ってありました。
本当は、折り返し立野行きの列車まで約1時間後なので、高森湧水トンネル公園へ行く予定でしたが色紙を眺めていたらあっという間に時間が過ぎてしまうぐらい、超有名な漫画家さんたちの色紙がありレアものですね。
もちろん地元出身のワンピース作者・尾田栄一郎さんを称えて、高森駅周辺もワンピースにゆかりのあるモニュメントなどが設置されています。
サニー号トレインとフォトスポット【高森駅】
南阿蘇鉄道全線復旧記念としてワンピースとコラボしたラッピング列車「サニー号トレイン」も運行されていて、立野発高森行きの列車の中は日本人よりもワンピース目的の訪日外国人の方が多くて、コロナ前ほどではないですが首都圏の通勤列車と同じぐらいの人で大混雑して、乗れない人を無理やり押し込んでいる感じでした。
ところが折り返しの立野行列車は全員座れるぐらいで立っている人はいないぐらいの混雑度でした。
そして高森駅にはワンピースのフォトパネルがあり、記念撮影するのにたくさんの人が集まっていましたが、30分ほどで誰もいなくなっていたのでのんびり写真を撮りました。
そして南阿蘇鉄道高森駅フランキー像はフォトパネルの向かいにあります。
駅舎の中にもワンピースのフォトスポットですが、ここはトイレの前で隣はコインロッカーでも列車が到着すると人だかりになっていました。
あっという間に時間が過ぎ、折り返しの列車で帰ることになり高森湧水トンネル公園を逃したのがちょっと残念でしたので、機会があったらまた訪れたいと思います。
高森湧水トンネル公園【高森駅】
高森湧水トンネル公園滞在時間予定60分
高森駅から宮崎県延岡へ延伸工事を断念しましたが、トンネルが残っていて高森駅から歩いて10分ほどで行くことがで、高森湧水トンネル公園として観光スポットになっています。
トンネルの長さは約2㎞もあり1分間に32トンもの水が今でも湧き出ているそうで、トンネル内には歩道が整備されていて噴水やイルミネーションも開催されています。
そして隣接する「湧水館」にはトンネルに関する資料などが展示されています。
キリン午後の紅茶CMロケ地【見晴台駅】
見晴台駅滞在時間10分
南阿蘇鉄道の主要駅「高森駅」から1.6㎞なので歩いて20分程で行くことができる「見晴台駅」で、また隣駅の「南阿蘇白川水源駅」からも1.8㎞なので歩いて25分程という場所にあります。
2016年から2018年までの2年間、キリン午後の紅茶のCMロケ地として南阿蘇に広大なカルデラ大地を見ながら、上白石萌歌さんが出演していた景色のいい駅ですが、田園風景の中にポツンと駅舎があるだけなので、CMの事を知らなければ素通りしてしまう駅ですがいまだに訪れる人が多いDMロケ地を訪れてみてはいかがですか?
白川水源【南阿蘇白川水源駅】
白川水源滞在時間20分
環境省が選ぶ「日本の名水100選」にも選ばれていて毎分60トンも湧き出ている、南阿蘇鉄道周辺には阿蘇のカルデラ火山の裾野に位置しています。
車が無くても電車やバスで行くことができ、あちこちで水が湧き出る水源がたくさんある中でも一番有名な「白川水源」で自由に湧き出た水を持ち帰ることができるので訪れてみてはいかがですか?
阿蘇大御神御足跡石【南阿蘇白川水源駅】
阿蘇大御神御足跡石滞在時間5分
湧水で有名で南阿蘇の観光スポットとして有名な「白川水源」から歩いて15分ほどの場所に、阿蘇大御神御足跡石はあり、古い言い伝えなどで財宝が埋まっているとかここには何かがあるとかなど、あちこちでうわさや伝承を聞くことが良くあります。
そんな中で、南阿蘇の白川吉見神社には歩いて15分ほど離れた場所に「神話の遺跡」と書かれている場所があり、江戸時代からの言い伝えで「阿蘇大御神御足跡女神石」が埋蔵されていると言われていたので、実際に発掘作業を行ったら巨大な石が出てきたという場所へ、車が無くても電車で郁子ことできるので訪れてみてはいかがですか?
白川水源と合わせて移動を含めて60分
南阿蘇鉄道
今回の鉄印の旅は、熊本県の南阿蘇鉄道で熊本地震により7年ほどの復旧期間をかけて、2023年7月15日に見事全線復旧を遂げたので訪れてみました。
旧国鉄・高森線
戦前の1928年に立野駅~高森駅まで開通して、その後九州横断へ高千穂経由で延岡まで延伸する計画で、高森駅からのトンネル工事を行いましたが、南阿蘇エリアは阿蘇のカルデラの湧水量が多い土地柄の為に、異常出水事故が絶えずに工事中断・断念されました。
そして高森線は国鉄の赤字路線だった為に1986年に廃止が決まりましたが、第三セクターの南阿蘇鉄道として再出発をしました。
2016年の熊本地震により第一白川橋梁や各所にあるトンネルが被害を受け2023年7月15日まで復旧工事が行われていました。
鉄印・フリーきっぷが買える駅
南阿蘇鉄道の鉄印が購入できる駅は「高森駅」の窓口のみで、始発から終電までの間購入でき、南阿蘇鉄道1日フリーきっぷは列車内または、高森駅窓口となります。
価格は1,200円で現金のみの支払いとなり、立野~高森間片道490円なので単純往復では元が取れませんので、白川水源などに立ち寄って南阿蘇鉄道周辺観光を楽しむことで元が取れますよ。
アクセスや運行本数
熊本駅から
JR熊本駅からは電化されていて運行本数も毎時3本~4本運行されているJR豊肥本線で肥後大津駅へ行き、ここから先は非電化のディーゼル列車で立野駅まで行きますが1時間に1本と運行本数が大幅に減ります。
朝夕の一部列車は高森駅まで相互直通運転されていますが、基本的には立野駅で南阿蘇鉄道に乗り換えます。
熊本駅から高森駅までは約1時間30分・JRが760円、南阿蘇鉄道が490円の合計1,250円でSuicaなどの交通系ICエリア外です。
南阿蘇鉄道の運行本数は少なく平日11往復、休日12往復+トロッコ2往復のみなので、朝夕の通勤通学時間帯が1時間に1本でその他は2時間に1本です。
阿蘇くまもと空港から
最寄り駅のJR肥後大津駅までは30分間隔で無料の空港ライナー(ワンボックスタイプの車)が運行されていて、列車が駅に着くと空港ライナーは接続待ちしてくれます。
JR肥後大津駅から高森駅までは約55分・JRが260円、南阿蘇鉄道が490円の合計750円です。
まとめ
南阿蘇鉄道はおおよそ1時間30に1本の運行間隔なので、1駅1か所のようになってしまいますが、白川水源から見晴台駅、そして高森駅は歩ける距離でもあるのでうまく歩きと鉄道を組み合わせた計画ならば全て訪れることができますよ。
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