冬に青春18きっぷを使ってどこに行こうか迷っている方!できるだけ遠くへ行ってお得感を得るよりも、そこそこの距離でのんびりとゆったりとした鉄道旅を楽しみたくはありませんか?
青春18きっぷだからこそできる自由気ままな途中下車などで訪れることができた、絶景や観光スポットへの体験談をまとめてみました。
もちろん失敗談も書くので、同じミスをしないようにしてくださいね。
冬の青春18きっぷで気をつける事
まず始めに青春18きっぷについてのおさらいです。
- JRの普通・快速が1日間乗り放題になる
- 特急や新幹線には乗車不可
- 年齢制限なし(青春という名前ですが)
- 振り替え輸送対象外
- 5回分で12,050円なので1回あたり2,410円
トイレに注意!
春・夏・冬といつも青春18きっぷでの鉄道旅を楽しみにしていますが、冬が一番気を使います。
なぜならば、普通列車に揺られながらのんびり鉄道旅を楽しむって事なので、首都圏などでは通勤系電車に乗ることが多くその場合トイレがありません。
寒い冬には、暖かいお茶やコーヒーで体を温めたくなりますが、トイレが近くなるので水分補給はほどほどにして、乗換時には必ずトイレ休憩を心掛けています。
そしてトイレ付きの電車でトイレのある車両の近くを選ぶようにもしています。
運行本数の多い路線では1本遅らせてでもトイレ休憩できる余裕の計画を立てましょう。
寒さ対策① 座る場所
常に快速電車を利用できるわけではなく、各駅停車しかない路線もあります。
ドアの横の椅子に座ると駅に着くたびにドアが開き、一気に冷気が吹き込んできますので、ウトウト寝ていてもすぐに寒くて目が覚めます。
ボックスシートがあれば、ドアとドアの間に配置されていることが多いので多少なりとも冷気から逃れることができますので、なるべくキープしましょう。
ロングシートしかない車両でも、椅子の中央ぐらいならドア横よりもましですよ。
普段ならばドア横の椅子を選んで座りますが、冬の18きっぷ利用時は寒さ対策で避けましょう。
寒さ対策② 小物アイテム
電車内は寒さ対策①で防寒対策をしますが、冬の青春18きっぷでの鉄道旅なので電車を降りてからの防寒対策が一番重要に感じました。
駅ホームでの電車待ちが一番つらかった
経験上いちばん寒くて辛かったのが電車待ちをしている時間で、大きな駅などは問題ないのですが、暖房もない待合室や、それすらないただのホーム。
風が吹けば体感温度を下げるし、鼻水は出るし・・・
北に行けば行くほど当たり前ですが、気温が低くなるので寒さも一段と厳しいし、北陸や内陸では雪も降ってくるので、更に寒さ地獄になります。
そんな寒さ至極を少しでも和らげるのが、「ホッカイロ」「手袋」「風を通さないフード付きジャンバー」「マスク」です。
特にフード付きのジャンバーがあれば、頭からすっぽり覆うことができるので、マフラーが無くても大丈夫でマスクで顔も覆えるのであると便利ですが、マスクの中が水滴だらけになるので、ハンドタオルを内側に入れるととっても暖かいですよ。
始発駅から乗車する
トイレ近くの車両や車両中央付近の椅子をキープする為には、途中駅からの乗車だとなかなか難しいので、始発駅から乗車すれば確率はかなり高くなります。
ところが、車両運用効率化の為に近年相互直通運転が増えていますので、始発列車に乗れるチャンスが減ってきています。
例えば2015年に上野東京ラインが開通するまでは、東海道本線ならば東京駅が始発なので混雑していても1本遅らせてホームで並んでいれば、座ることができました。
しかし上野東京ライン開通後は、東北本線(宇都宮線)・高崎線・常磐線との相互直通運転により、東京駅始発は早朝などの一部列車だけになりましたので、確実に座ってということが難しくなりました。
それならば、少しでも始発駅をおススメする事には変わりませんので、時刻表などで予め調べておきましょう。
ただし、近年のスマホで検索サイトでは分かりずらいので、ポケット時刻表などの従来の紙媒体の時刻表が便利ですよ。
※JR東海・JR北海道・JR四国の駅時刻表は始発駅までは掲載されいません。
時刻表の見方がわからない
交通新聞社のJR時刻表が一番有名な紙ベースの時刻表で、電車の入線番線から各駅の時刻が全て掲載されているので、アナログですがとても分かりやすくて昔から使っています。
しかしながらスマホアプリや乗り換え案内サイトが普及している現代では、紙ベースの時刻表が読めない!って方多いですよね。
そんな方でも比較的分かりやすいかなあって思ったのが、ジョルダンの乗り換え案内サイトです。
ここには青春18きっぷ用の乗り換え案内が用意されているので、紙ベースの時刻表の見方が分からない方にはおススメですよ。
乗り換え案内サイトでの乗り換え時間を100%信じちゃダメだよ!
失敗した乗り遅れた!!ってことになっちゃうよ!
乗り換え時間に注意!
アプリなどで5分と表示された乗り換え時間を信じて移動してみたが乗り遅れた!
よくよく考えれば当たり前で、朝夕の通勤時間帯は電車が遅れ気味にもなるし、人が多いので駅でのスムーズな移動もできません。
また、ターミナル駅では多くの路線が乗り入れているので移動に時間が予想以上にかかったり、また遠回りをしてしまう事もあります。
そこで、アプリや乗り換えサイトでの乗り換え時間は「ゆっくり」や「余裕を持つ」などに【検索条件】をあらかじめ設定して使い、余裕をもった時間にプラストイレ休憩時間を加えた計画をおススメします。
日没が早い
青春18きっぷでは移動時間の大半を電車内で過ごしますので、同時に観光スポットを訪れる場所は限られてきます。
さらに、冬は日照時間が短いので15時を過ぎてくるとあっという間に陽が陰ってきて17時頃には日没になってしまいます。
そこで、明るいうちに楽しむことができる観光スポットは2か所ぐらいに絞って、イルミネーションを1か所または2か所楽しむようなプランを楽しんでいます。
また、少しでも移動を楽にするならば、指定席なども活用しませんか?
冬の青春18きっぷで行ってみよう
春や夏と違って冬の太平洋側は乾燥して晴れている日が多くなりますので、富士山が綺麗に見える確率が高くなります。
そこで、私自身冬の青春18きっぷを利用する時は東海道本線の熱海から静岡方面へ出かける事が多いですね。
同じ冬でも富士山が綺麗に見える確率が更に高くなるのが午前中で、遅くとも10時頃までには到着できるように心がけています。
そうは言っても、ほんの1時間前まで綺麗に富士山が見えていたのに、あっという間に雲の中なんて事もよくありますよね、ホント運しだいって感じです。
熱海駅からバスで十国峠へ
青春18きっぷ初心者の方でも気軽に鉄道旅を楽しめると思うのが、東京駅から約2時間で行ける熱海駅で、運転本数も約20分に1本あり、東京駅から乗り換えなしで行くことができます。
電車も基本15両編成や10両編成で、4・5号車には普通車グリーン車が連結されているので、JREポイント600ポイントで交換したグリーン券を利用して快適に移動する事も可能ですし、先頭・最後尾の車両(運転台付き車両)には、一部ボックスシートがありますがほとんどはロングシートです。
そして、上野東京ラインにより東北本線(宇都宮線)・高崎線に直接乗り入れている列車もあるので、電車によっては宇都宮や高崎から直通で乗り換えなしで行くこともできます。
もちろんグリーン券も1枚で全区間利用可能です。※改札外に出なければ乗り換えも可能です。
熱海駅からはバスで片道40分+ケーブルカー片道3分で十国峠に到着しますので、熱海駅に戻るまで滞在時間含めて3時間で計画を立てれば楽しむことができますよ。
富士駅からバスで無料撮影スポットへ
JR東海道本線の熱海駅で乗り換えて40分、東京駅からだと約2時間40分程で富士駅に行くことができます。
熱海駅までは15両編成や10両編成だったのに、熱海から先はJR東海の管轄になり、3両編成や6両編成になるので、椅子取りゲームが始まります。
トイレ休憩を入れて1本見送っても20分後には次の電車があるので、慌てる必要もないと思いますし、この方法ならばほぼ確実に座れますよ。
富士駅からバスで片道20分で「ふじさんてらす」のある富士市役所に到着しますので、富士駅に戻るまで滞在時間を含めて1時間半で計画を立てれば楽しむことができますよ。
由比駅から徒歩でさった峠へ
JR東海道本線で東京駅から約3時間で由比駅に行くことができます。
やはり、熱海駅での椅子取りゲームがあるので1本遅らせるぐらいの時間に余裕を持たせた方がいいと思います。
由比駅からさった峠までは、古い町並みを撮りながらひたすら登って行きますので、運動靴で行くことをおススメします。
由比駅から徒歩でさった峠まで登り坂なので50分で到着し、帰りは下りなので35分で由比駅に戻ってこられますので、滞在時間を含めて2時間程で計画を立てれば楽しむことができますよ。
清水駅からバスで世界遺産・三保松原へ
JR東海道本線で東京駅から約3時間で清水駅に行くことができ、清水駅からバスで25分+徒歩20分で三保松原に到着できます。
世界遺産にも登録されている絶景を見ることができる確率が高いのは冬季期間で、その他は富士山に雲がかかってしまう事が多いですよ。
清水駅からバスと徒歩で三保松原まで45分で到着するので滞在時間を含めて2時間程で計画を立てれば楽しむことができますよ。