エクセルファイルを印刷した時に、必要なデータが未入力のまま印刷してしまった事ありませんか?
ここでは、請求書の宛名が入力されていない場合にメッセージを表示して印刷を中止し、宛名が入力されている時は印刷を実行するようにします。
印刷直前に未入力データを見つけてお知らせしてくれるVBAコードです。
印刷する直前にVBA処理をすると解決
この方法はいくつかVBAコードがありますが、普段使用しているVBAコード2つをご紹介します。
一つ目は、If~Elseを使う方法、二つ目はBeforePrintです。
どちらの方法でも、指定した部分(セル)が未入力だった時に、メッセージを表示して印刷を中止するようになります。
宛名入力の部分は「セルA2」とします。
If~Elseを使う方法
この方法は、ユーザーフォームに配置したコマンドボタンにセルA2が空欄の時に印刷を中止するVBAコードを記述しています。
エクセルファイル全体ではなく、個別に設定するにはこの方法をおススメし、私自身もこの方法を主に使っています。
Private Sub CommandButton1_Click()
If Range(“A2”).Value = “” Then
MsgBox “宛名が入力されていません”
Else
ActiveWindow.SelectedSheets.PrintOut FROM:=1, To:=1, COPIES:=1, COLLATE _
:=True
End If
End Sub
- コマンドボタン1がクリックされたら
- もしセルA2が空欄だったら
- 「宛名が入力されていません」とメッセージを表示する
- そうでなかったら(空欄ではない場合)
- 表示しているシートを1ページ目~1ページ目までを1部印刷する
- Ifステートメント終了
- マクロ記録終了
ここではセルA2の値を参照しましたが、ユーザーフォームに配置したテキストボックスの値を参照することもできます。

BeforePrintを使う方法
この方法は、エクセルファイル自体に書き込む方法で、 セルA2が空欄の時に印刷を中止するVBAコードを記述しています。
このVBAコードを書き込む場所はThisWorkBookですよ!
Private Sub Workbook_BeforePrint(Cancel As Boolean)
If Range(“A2”).Value = “” Then
MsgBox “宛名が入力されていません”
Cancel = True
End If
End Sub
ただこの方法、先ほどもお話ししたように私自身もう使っていません。
BeforePrint を使っていない理由は、このVBAコードだけでは見ての通り、印刷するVBAコードPrintメソッドは書いていませんので、当然ながら印刷をすることはできません。
別途印刷を指示するVBAコードを記述する必要があります。また、A2以外の場所を更に指定したい時には対応できません。

Excel-VBAを使えば数分かかる作業がたったの1秒で終了しますよ!